
中野伸一の近況報告
2026年1月4日
新しい年が明けて、ニューイヤーコンサートを聴いて、気分が一新!されたせいか、私の気持ちも変わりました。このブログの2025年12月19日では、京都大学の国際卓越研究大学認定候補について、やや不安な気持ちをお伝えしましたが、昨日あたりからその気持ちが変わり、むしろ「これからは、我々が新しい(京都)大学を創るのだ!ひょっとしたら、これはとてもクリエイティブで、革新的で、どうなるかわからないが『夢』のある仕事になるに違いない!」と、今は思っています。もちろん、京大全体を創り変える仕事なので、私のような小さな存在なんて、それほど重要ではないのですが。。。。でも、もしこの仕事で私が何らかの役割を果たすことができれば、それは次の世代の若者に夢と希望を与える大変重要かつやりがいのあるおもしろい仕事になるでしょう。
昨日は、「立命館中学・高校昭和60年卒会」(要は、同窓会)に参加して、懐かしい先生方やかつての同窓生と一緒に酒を飲み交わし、とてもとても楽しいひと時をいただきました。誠にありがとうございました。
と、、、、以上のように幸せな気分でいたところ、今朝の朝日新聞の一面トップに米国軍がベネズエラに大規模攻撃をかけ、マドゥロ大統領を拘束し、米国に拉致したと報じられていました。昨夜のパーティー後に気持ち良く朝を迎えたはずの私の気持ちは吹き飛んでしまい、一気に(地獄の底に)落とされたくらいのショックでした。同紙では、別の面に自国の経済悪化に不満を持つイラン市民が暴動を起こしており、これを鎮圧するために米国が介入するかもしれないと報じられています。イランの件については、まずはイスラエルに対応させて、米国としてはその様子を観るのかもしれませんが、それにしても南米とアジア・中東の両方を同時に米国がケアできるとは思えません。私が心配なのは、このような状況下では、米国が東アジアへの注意や関心を振り向けることが無くなるのではないか?ということです。つまり、米国がベネズエラとイランに注力しているうちに、米国によるプレッシャーが弛緩して不安定化した東アジアが、、、、です。今般、米国がベネズエラに対して行ったことは、ロシアによるウクライナ侵攻と同じに見えますし、これが東アジアでも起こるとなると、、、、、もう考えたくないほど怖いです。
米国によるベネズエラ攻撃は、その是々非々は我々一般市民が知らない根拠に基づいて行われたのかもしれませんが、専門家によると少なくとも国連憲章や国際法に違反しているとのことですので、トランプ大統領がどんな「言い訳」をしようと違反は違反でしょう。それに加え、トランプ大統領は米石油大手にベネズエラへの投資を行って当該国の石油産業を復興させよと通達したとのこと。これについては、どのマスコミも米国による石油利権確保の可能性を指摘しています。米国はかつて、自由、民主、人権、憲政を世界各地に広めるべく努力し、世界一の経済力と軍事力によって自由主義・民主主義を国際ルールに打ち立てることに成功しました(張博樹著、中村達雄・及川淳子訳、「紅い帝国の論理」、白水社、2022年、234~235ページ)。同書の著者である張博士によると、このことはトランプ以前の米国大統領が実践してきたものですが、トランプ大統領はそうではなく「米国は自国の利益のために闘うのであり、かつて人心を沸騰させた価値のために闘っているのではない。」(同書、237ページ)とのこと。同書は、第1次トランプ政権の時代に書かれたものですが、その当時から現在の状況を読み当てた張博士は、まさに慧眼と言えます。でも、これから起こるであろう世界的な政情不安・経済混乱・相互不信・分断を考えると、私は今後の世界についてとても心配です。
さて、わが国のリーダーはどういうコメントを出すのか?以前の小泉元総理大臣の二の舞となるか?
2026年1月2日
明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。さて、私にとっては毎年恒例なのですが、昨夜、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを楽しませていただきました。私の場合、フルで視聴するのではなく、9時ごろから視聴し始めて、「ドナウ」と「ラデツキー」に集中します(今年の「ドナウ」は、結局、始まったのが午後9時半ごろかな)。今年の指揮者はカナダ生まれのヤニック・ネゼ=セガン氏でした。彼はまだ50歳という若さ!ここ数年のニューイヤーコンサートの指揮者があまり若い方々では無かったことを考えると、すごく新鮮に感じました。ネゼ=セガン氏は、彼自身がコンサートを思う存分楽しんでいたようで、一般的なワルツやポルカの選曲だけでなく、オーケストラメンバーが合いの手の掛け声を上げる曲、エジプトが主題の曲や鉄道の曲も演奏し、鉄道の曲の最後には彼自身が拍子木(?)をバチンっ!と鳴らすなど、「ドナウ」へ向けて盛り上げていました。で、これは毎年良くあるのですが、「ドナウ」の演奏が始まりそうになると、どこかからか「挨拶はどうした?!」みたいなことになって、今回もネゼ=セガン氏が急に指揮を止めて「Please do not worry, I will play! (Weだったか?)」と言って(これには笑った)、新年のあいさつをフランス語(?)で述べていました(途中、一部は英語)。で、「ドナウ」はいつもの「ドナウ」で、「やったー!新年が明けた!」と感じることができました。「ラデツキー」は、曲が始まると、すでにネゼ=セガン氏は聴衆のいる会場に乱入(?)しており、あちこちと走り回りながら、指揮をしつつ(?)聴衆を扇動(?)するように拍手をあおって、とにかく縦横無尽に動き回っていました。今までのニューイヤーコンサートだと、指揮者がお年寄り(失礼!)だったので、ネゼ=セガン氏のように「走り回る」ことは無かったのですが、今年は若いネゼ=セガン氏、コンサートの随所で耳も目も大いに楽しませてくれました。「ラデツキー」が終わったとたん、私は「よしっ!今年もがんばろー!!!」という気持ちになれました。ありがとうございました!
では皆様、今年の一年も、しっかり頑張りましょう!
追伸:あと、大晦日には一部だけですがNHK紅白も視ました。で、初出場なのか矢沢永吉さんが登場されました。私は、矢沢さんのファンではないので、ただボーっと視ていましたが、いやいや、これがとてもカッコ良い!永ちゃんファンがしびれる!ってのが、分かった気がしました。永ちゃんは、最後に「紅白に呼んでくれて、ありがとーっ!」と喜びを表現していましたが、これもとても好印象でした。年末に永ちゃんの魅力に気づいたことで、ちょっと幸せです。(ただ、ファンになるほどでは、、、、ありませぬ)
2025年12月30日
今年もあとわずか。一年間、お世話になりました。ありがとうございました。今日が、今年最後のブログになりそうです(いや、明日、更新するかも?しないかも?)。
さて、下の写真は2012年に私が中国・張家界・慈利で開催の国際河川湖沼環境シンポジウム(ISRLE)に参加した際、慈利の町長(市長?)さんからいただいたお土産です。この時の私は、10日間で中国の3都市を巡る出張だったのですが、当時はちょうど尖閣諸島の問題で日中関係が極めて厳しい状況でした。ですので、私が出張に行く前から生態研の事務は「大変危険なので、出張を止めてはどうか?どうか、行かないで欲しい!」と、私を引き留めていました。が、当時の私はISRLEの日本代表のような立場(だったか?)であり、どうしても中国出張しなければなりませんでした。このときの中国・10日間のエピソードは、ずっと以前(2012年、もう10年以上前!)の私のブログで報じています(左をクリック!ちょっと長いレポートですが、興味のある方、是非ご一読ください)。が、当該エピソードには、下の写真のお土産をいただいたことが書かれていません。このお土産は、当該ブログ(左をクリック)の10月17日のパーティ―の次の日の朝、町長さんがわざわざISRLE会場のホテルまで再び来てくださり、私に手渡ししてくださったものです。現在、日中関係は混迷を極めつつありますが、現在よりも更に深刻な事態に陥った2012年のときでさえ、中国の方々、特に一般市民の方々は、わが国との友好関係をなんとかして取り戻そうとしてくださっていました。
私は、11月22日の本ブログでは「孫文」の言葉を引用してわが国をおおう雰囲気を心配しました(同様のことを、朝日新聞の論説主幹・佐藤武嗣さんも述べておられた。11月24日の本ブログ)。2012年当時ですら、上記のブログ(左をクリック)のように、中国の一般市民の方々は日中関係を好転させたいと願っておられました。今回は、きっかけはこちら側が創ったものですし、その後はいろいろと向こう側から仕掛けて来ているとはいえ、それは政府のレベルのことです。我々一般市民同士は、お互いのために、それこそ「戦略的互恵関係」を含めて、草の根での交流を継続すべきでしょう。年が明けても、現在の日中関係がすぐに良くなるとは思えませんが、私は素晴らしい中国人の友人に恵まれており、彼らを信じて、そしてその周りにおられる数多くの中国人を信じて、お付き合いを継続したく強く思います。みなさま、来年も、どうぞよろしくお願いいたします。では、良い年をお迎えください。


2025年12月26日
私は、来年の3月末から4月上旬にかけて、生態研の他の2名の先生方と再び中国に出張予定です。ですが現在、わが国と隣国との関係が、日を追うごとに悪化しているように見えます。マスコミでは、当該隣国による「わが国に対する、さまざまな嫌がらせ」とも言える所業が連日報道されています。ですが、私の拙い経験・知識で恐縮ですが、かの国は「まだ(将来を見据えて)手加減をしながら制裁をしている」、「ちょこっと何かして、こちらの様子を観ている」ように思えます。それは、以下のようなことです:
●12月13日の追悼式典は、某戦争の勝利から80年の節目であったにもかかわらず、最高指導部メンバーの出席が無かった(12月13日、朝日新聞)。
●かの国発日本行きの飛行機46路線が全便キャンセルとなった。が、良く見ると、キャンセルされたのはかの国の地方都市とわが国を結ぶ路線のみであり、かの国の大都市と東京・大阪を結ぶ路線は通常通り運航している(12月23日、朝日新聞)。
●今のところ、2012年とは異なり、かの国の一般市民による暴動は起こっていない。
●日本の回るすしチェーン店がかの国に出店して、開店時は14時間待ちの大行列ができたことは、かの国の指導部も知っている。また、かの国で堅実に業績を上げているわが国の企業について、かの国の指導部は大切に扱っており、実際、かの国の外交部の(ポケットに手を突っ込んでいた)アジア局長は、現地日本企業を視察した際に極めて友好的であった(12月2日、朝日新聞)。なお、レーザープリンターを生産していた中山のキャノンが撤退する(すでに、した?)のは、ペーパーレス時代の到来やライバルメーカーの台頭が原因であるとされている(ネット上のニュース多数)。
●かの国では、内需が振るわないことが経済のブレーキとなっており、内需拡大のためには現地日本企業がとても重要(だから、大切にする)(いつだったか?のWBS情報)。一方、かの国の輸出はある程度好調で、対外貿易ではわが国はかの国にとって米国ほどには重要でない(AIによると米国、韓国に次いで第3位)(朝日新聞のインタビュー記事での中国人経済専門家の言。いつだっけ?)。これらのため、かの国指導部は国内の現地日本企業は大切にして、国際貿易の観点でさほど重要でないわが国との貿易については(数か月など短期間であれば)「いじわる」ができるのかも(これは、私見)。
もちろん、わが国が「洒落にならない被害」を受けたケースも多々あり、例えば京都で開催予定の某国際会議では、かの国からの参加予定者約500人の全員が一気にキャンセルとなったそうで、それは会議側もホテル等の観光業側も「大打撃」だそうです。また、昨夜のニュースZEROでも、ホテル業界が深刻な宿泊客不足に見舞われ、宿泊料金を大幅に値下げせざるを得ない苦境に立たされているとの報道がありました。
でも、上記の5つの●を見る限り、私は、かの国はまだ「様子見状態」、「将来を見据えた手加減をしながらの制裁」と考えています。つまり、先方としては、まだ解決の窓口は日本側に対して開けていると私は考えます。でも、これ以上に何かが起こると状況はさらに(大きく)悪化する、、、、、ああ、考えたくない。先述の通り、私は生態研の他の2名の先生方と、再び中国に出張予定です。なので、現在の事態が改善に向かうことを切に祈っています。(が、世の中そんなに甘くない?!)
2025年12月23日
昨日、新しい調査船「はす」の船体に表示する名前を書きました。今後30年間にわたって、わが国や世界の湖沼研究をリードする「先端研究船」の名前を私が揮毫させていただく名誉に浴するとは、大変にありがたく、かつとても面映ゆいような気持ちです。新しい船は、我々の世代の研究者のための船ではありません。当該船舶は、私たちの後輩、現在の40歳代より若い世代の研究者のためのものです。新しい「はす」には、先端研究に十分に耐えうる、世界最高レベルの機器が備わっています。次の世代の皆さま、どうぞ奮って新しい「はす」をご活用いただき、共同利用・共同研究を通じて、世界を凌駕する研究を進めてください。どうぞよろしくお願いいたします。(あ、60歳代、50歳代の研究者にも、もちろんご利用いただけます、、、、。)




2025年12月21日
今朝のNHK「日曜討論」ですが、、、、野党第一党からの代表者である某ベテラン議員が、司会者の仕切りを無視して勝手に議論を展開していました。当該政党は、現在のところ、与党の暴挙を阻止する唯一の(?)立場にあり、国民にとって大変重要な役割を持っています。残念なことに、彼は以前の「日曜討論」でも同様の議論のやり方でした。NHKの「日曜討論」を視聴している方々は、政治家や専門家が理性的、冷静かつ論理的に時事問題を議論することを期待しています。それなのに、当該の某ベテラン議員は、どこかの民放のギャアギャア吠えまくる討論番組のような議論のやり方をゴリ押ししており、あのような状態では「日曜討論」の品位を下げかねません。当該の某ベテラン議員さま、貴殿はご自身が国民からどう見られているのか良く考えていただきたい。あんな議論の仕方を続けていれば、貴殿が所属する政党の評価も落とします。そんなことで良いとお考えか?!貴殿は政治のベテランでありプロです。プロフェッショナルとしての役割と矜持を自覚していただきたい。
でもまあ、私のような一介の市民が何を言おうが、あんな高いレベル(?)にある人には声が届かない。それに、「自分よりも高度の知性を持った狂人に対して何が言えるというのだ?」(ジョージ・オーウェル「1984年」、早川書房、407ページ)かもしれないし、、、、、、。
現在のわが国が置かれた立場に鑑みて、鄧小平さんがわが国に対して貴重なアドバイスをするとすれば:
冷静に観察せよ、わが方の立場を固めよ、沈着に事態に対処せよ、わが方の能力を隠し好機を待て、控えめな姿勢をとることに長けよ、決して先頭に立つな(鄧小平が引退時に、後輩に残した言葉。塚越敏彦、松下文男、横山司、岩瀬彰、中川潔訳「キッシンジャー回想録:中国」、下巻、岩波書店、2021年、550ページ)
:でしょうか。
2025年12月19日
本日、京都大学が国際卓越研究大学の認定候補となりました。とりあえず、大変うれしいですし、とてもありがたく、安堵しております。が、その一方、「アドバイザリーボードとの対話を踏まえながら最長で1年間計画を磨き上げる」が、実際はどんな「対話」なのかは、大変気になります。「対話」によって良い変化が実現するのは大変ウェルカムなのですが、「京大らしさ」はできるだけ残って欲しいですね。私は、学部は東京農工大学、大学院は京都大学、滋賀県琵琶湖研究所を経て、愛媛大学を経験していますが、大学ってどこも「学風」や「学生気質」があり、それが各大学の個性や文化であって、それらは大切にしたいです。
ところで、今朝の新聞等のマスコミでは、またもやわが国が発端となって近隣諸国に不快な思いをさせることになっています。今までは、対象となるのは一国だけだったのですが、今般の発言は世界の多くの国々に不快と不安を与えるのみならず、ノーベル賞委員会にも泥を塗っています。私のように、東アジア各国と「(草の根ながらの)善隣外交」をやっている(やっているつもりでいる)人間にとっては、迷惑千万でしかありません。みなさんも、お住まいの地域でご近所付き合いはあるでしょう。みなさんは、積極的にご近所に不快な思いをさせます?私の場合、ご近所の方々とは仲良く楽しく住んでいたい。「ウサギは巣の周りの草を食べない(悪人も隣人には悪いことをしないの意)」(「兄弟」、余華、文藝春秋、2008年、下巻166ページ)。私がお付き合いさせていただいている東アジア諸国の方々は、どなたもわが国とは仲良く楽しく一緒に仕事したい気持ちを共有している方々ばかりです。私ができることは、まずは学術的にも文化的にもこれらの方々とのお付き合いを長く継続して、これを決して絶やさず、意思を共有してくださる次世代につなげることです。私がやっていることなんて、所詮はまったくの草の根で、億単位の集団では「a drop in the ocean」でしかありませんが、そんな人が一人ずつでも増えればと思います。
2025年12月16日
なんと!昨夜もナナフシに出会いました!やはり、近所の里山のふもとにある農道上です。しかも、前回とほぼ同じ場所。時間帯も、夜の7時過ぎということで、前回とほぼ同じ時間です。つまり、とても寒くて暗い。さすがに、「これって、どうして?ひょっとして、新発見?!」と思い、GoogleのAIに質問すると、以下の回答が来ました。
2. 成虫が見られる例外:一部の種類や環境下では、冬に成虫や幼虫が見られることもあります。
トゲナナフシ: 比較的寒さに強く、12月から1月上旬にかけて成虫が発見される事例があります。
「トゲナナフシ?!」と思い、画像検索すると、ああ、そうだ、トゲナナフシやったんや!私がこいつに出会ったのは、新発見ではなかったのですが、でも冬にこんな素敵な出会いがあるとは、とてもとてもありがたい!!!私が写真撮影中も、こいつはずっと歩いていて(走っていたのかも?)、でも寒いからか、とても動きがスローでした。
今年も、良い年で終われそう、、、、、だと良いなあ。


2025年12月13日(重要な日ですね)
昨夜は、生態研の忘年会で、何年かぶりに瀬田の「セル・ポア」で食事をしました。楽しかった!でも、飲み放題なので、日本酒はそれほどハイクオリティのものではなかったのですが、そこそこ美味しい日本酒でした。さて、このブログをご覧の皆さまは、私が長年(15年以上かな?)、中国の研究者とのお付き合いを継続させていただいていることをご存知でしょう。私は、中国の歴史や文化について大変尊敬しています。そのような私にとって、現在の日中関係は大変残念でなりません(そう言えば、今日は12月13日。中国にとって、さらに日本にとっても重要な日です)。そんなおり、文藝春秋の最新版に垂秀夫氏による論文「高市総理の対中戦略:3つの処方箋」が掲載され、早速購入しました。垂氏は、前駐中国大使であり、話題の著書「日中外交秘録:垂秀夫駐中国大使の闘い」(文藝春秋、2025年)の著者でもあります。私は、新聞広告で当該図書を見つけ、すぐに購入し熟読しました。このようなことから、私は当該の文藝春秋も即購入!なのでした。
垂氏の文藝春秋論文は、さすがは外交の世界で中国と「闘ってきた」方による著作だけあって、外交のプロフェッショナルとしての造詣が感じられる優れた論文です。とくに、「5 今後の対中戦略の具体的処方箋」には、大いに得心しています。一方、「野党の責任(101ページ)」は、私には異見があります。私にとって総理大臣とは「政治家として百戦錬磨のプロ」であり、国会質問等で多少の挑発を受けても、そこは総理大臣として「横綱相撲」ができる人間が「総理大臣」です。が、あの方については、どうやらそうではないようです(ある意味で、「打たれ弱い」)。まだ総理大臣に就任してから日が浅く、「これから勉強!まだまだ練習!」の意味もあるかもしれませんが、現在の日中関係はわが国の国益を大きく損なっており、「これから勉強!まだまだ練習!」では済まされない気がします。
12月6日の本ブログでは、12月4日木曜日の津阪直樹氏による「序破急」、「遠くまで行きたければ」の記事を引用して、彼女は国会答弁の準備で役所のレクチャーを受けていない旨を書きました。実は、これと全く同じ内容の記事が、当該の文藝春秋の「霞が関コンフィデンシャル:高市首相を支える60人」の「高市官邸を取り巻く幹部たち」の123ページにもあります。すなわち、高市総理は昼食を取らないことが多く、ランチョンでのレクくらいしか官僚による説明のチャンスがない現在の状況では、彼女は独りで資料を読むのみだそうです。このことを指して、当該記事では「世間のことが分からなくなる」と、今後の彼女の政権運営に不安を述べています。今朝の朝日新聞には「高市首相の台湾有事答弁、事前の応答要領になし:アドリブが明らかに」の記事がありますが、そりゃ外務省があんな台湾有事答弁を総理に渡すはずがありません。変な挑発に乗って、脳みそを通らない想像力を欠いた軽はずみな発言をして「綸言汗のごとし」となり、国益を大きく損ね、今後の事態の悪化も予想されています。かといって、いまさら「撤回」はダメだそうです(先の文藝春秋の垂論文、99から100ページ)。我々としては、事態が好転する数年後(?)を待つしかないようです、、、、。ああ、2026年の3月29日から4月3日まで河南師範大学に行く予定なのに!その時は、生態研の2名の先生方もご同行予定なのに!帰りの飛行機が急にキャンセルされたら、帰国できなくなる、、、、。私一人ならともかく(ホテルで気長に白酒(バイジュ)でも飲んでるか、、、冗談!)、そんな危険を冒してまで2名の先生をお連れして良いのか?!
私は本ブログで、今年の10月21日に新政権が発足しても選択的夫婦別姓制度は導入されないだろうから、「私がやって欲しい政策は全く期待できないので、正直、今の政権にはあまり多くは望みません。(10月24日)」と述べました。先日、現在の政権は旧姓使用拡大政策を採ると報じられましたが、これによって選択的夫婦別姓制度の導入は検討すらされないとのこと。絶望です。これに対して、今朝のネットニュースでは連合の芳野会長が「旧姓使用を法的根拠にすること自体が連合としては反対です。あくまでも選択的夫婦別氏制度導入を求めております」と表明されました。さらに、この芳野発言を受けて、中央大学の中北浩爾教授も芳野会長のご意見に賛同されておられました(ヤフーニュースの同記事についてのコメント)。益田肇氏の新著「人びとの社会戦争」(岩波書店、2025年)では、わが国における「引き締めの時代」と「解放の時代」を「社会戦争」として、1910年代~1950年代にかけてのわが国の「社会戦争」について論じていますが、現政権が行っている政治は当該図書における大政翼賛会の状況(329から340ページ)に似ているかもしれません。つまり、今年の10月21日以降の日本は、「引き締め状態」なのかもしれない。窮屈で、閉塞感があり、窒息しそうな、、、、、かな?
2025年12月10日
12月8日に、中国の王毅外相が訪問中のドイツでワーデフール外相と北京で会談し、「ドイツと異なり、日本は戦後80年を経てもまだ侵略の歴史を徹底して反省していない」と述べたと報じられています。実は、私にはこれに類した経験があります。何年か前のヨーロッパ出張で、ある国の街中の居酒屋(?)で、あるヨーロッパ人研究者たちと飲んでいた際、たまたま日韓中関係に話しがおよびました。その際に、当該研究者の一人から言われたのは、「たしかに、少なくとも私から見て、日本は戦後の反省を十分にしていないように感じる。一方、ドイツの反省の仕方は、かなり徹底しているな。日本は、本当に反省しているのか?」でした(お酒が入っていたので、思い切ったことをおっしゃったのでしょう)。私は、彼の質問にどう答えて良いのか分かりませんでした。
私がドイツを訪問した際、街中の歩道や通りで気が付いたのは、ドイツの街では舗装の石やタイルに混じって金属の板が埋められています(たしか、金属だった)。この金属板、周りの石やタイルよりも少しだけ高く埋められており、気を付けないと時々足がつまずいてしまいます。「なんでわざわざ、こんなことしているのか?」と、ドイツ人の友人に聞いたところ、「シンイチ、この場所では、ここに書いてあるユダヤ人が殺されて亡くなったのだ。我々(ドイツ人)は、そのことを忘れないために、わざわざこの金属板を埋めているのだ。そして、わざわざ周りより少し高く埋めて足がつまずくようにして、足が引っかかったときにあの悲劇を思い出すようにしているのだ」と説明してくれました。私がその時に当該金属板の表面を良く見て確認したのは、そのユダヤ人の名前に加えて亡くなった年月日、亡くなった理由まで書かれていました(たしか、そうでした)。
このようにドイツでは、あの悲劇をドイツ国民の記憶に永く深く刻み込むために、さまざまな努力と工夫をしています。このような努力・工夫は、少なくともわれわれ日本人は行っていません。ドイツ人が上記のような努力・工夫をしてもなお、ドイツではいまだにナチの影響がときどき現れます。「後世にわたって記憶に残す」とは、難しいものですね。
2025年12月7日
そう言えば、明日、12月8日は真珠湾攻撃の日です。これに関連する日としては、5月9日、7月7日、8月15日、9月18日、12月13日でしょう。May peace prevail on Earth.
2025年12月6日(その2)
さきほど、一日一万歩のために、夕方6時ごろ近くの里山ふもとの農道を歩いていたら、、、、なんとも珍しい昆虫に出会いました!ナナフシです!アスファルトの農道に、落ちていました。しかも、今日は12月6日で、夕方6時過ぎ。すでに、暗くて寒い、、、、。でも、下の写真の通り、しっかりとナナフシ!会いたかったのだ!ありがとう!ということで、写真撮影の後は、里山に返しました。

2025年12月6日
紅葉がキレイな季節が急に終わり、一気に冬になってしまいました。。。。。下のような美しい紅葉は、もうかなり散っています。仕方ないですが、少なくとも日本の四季のうつろいは無くなってしまいました。
さて、中国・南京地理与湖沼研究所(NIGLAS)との共同研究による論文が、Journal of Hydrology誌に受理されました!
Haoran Tang, H., Zhao X., Deng J., Qin B., Yang Y., Nakano S., Matsuzaki S., Shinohara R., Kohzu A., Tsuchiya K. (in press) Effects of winter heatwaves on carbon dioxide and methane emissions from shallow lakes: a temperature-controlled mesocosm study. J. Hydrol.
この学術誌は、水文学の分野では国際的にトップジャーナルの一つです。実は、この論文についても、正直、私の貢献は大変小さいので、居心地が悪いやら恐縮至極やら、、、、、。でも、NIGLASとの交流は、ここ数年、密接かつ活発であり、毎年何らかの機会を通じて、どなたかのNIGLAS研究者と、さまざまなディスカッションなどをしています。NIGLASに限らず、今後は、中国との共同研究・共著論文がいくつも出てくるような流れです。大変ありがたいことです。
さて、去る11月28日金曜日の朝日新聞朝刊の1面、鷲田清一氏の編集による「折々のことば」に、ドイツの哲学者・ヨゼフ・ピーパー氏の言葉「自殺行為ともいえるほど無茶苦茶に働くこと、それが実はなまけていることなのだ」が紹介されていました。また、同紙の12月4日木曜日の津阪直樹氏による「序破急」、「遠くまで行きたければ」では、「早く行きたければ、一人で行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け」というアフリカのことわざが紹介されていました。これら2つの言葉は、みんなのために義務や責任のある仕事を長く続けることの重要性を示唆しています。逆に言うと、責任の重い仕事を任されている方々は、それだけ健康管理に注意し、かつ周りの人々との協調と協働で物事を進めなければ、結局はみんなのための仕事はできない、ということかと理解しています(自分にも言えることです、、、、気を付けます)。津阪氏による当該のコラムでは、現在の我々のリーダーは国会答弁の準備として「役所のレクチャー(説明)は受けていない」とのことです。彼女ほど人生経験を積んだ方なら、きっと、上記2つの言葉を十分にご理解されておられると思います、、、、、が。

2025年11月30日
いよいよ、明日から12月かぁ!今年もあと、たったの一か月、、、、、。さて、河南師範大学では11月4日に、急に「うちのラボでも、何かお話ししてください!って、高云霓副教授にお願いされて、とりあえず座談会のはずが、、、、講演会になりました。まあ、とても有意義な午前中でした!一方、杭州市生態環境局淳安分局のウェブサイトでは、11月7日の私の講演は紹介されていません。。。。あちらは、一般市民の方々もご参加されたので、私としてはとても面白く、かつありがたかった。でも、現在の日中関係を考えると、11月7日の講演は当該ウェブサイトでは報告しづらいかもしれません。なにせ、杭州市生態環境局淳安分局は大学では無く、行政組織(?)でしょうからね、、、、。ま、仕方ない。
さて、先週の金曜日は、わけあって滋賀県立大学を訪問したのですが、訪問先の先生が「当日、フィリピンのThe University of Santo Tomasとのコラボで国際シンポジウムをやります。せっかく来られるので、いっそ、何かお話しされては?」とお誘いくださり、軽い気持ちで「ほな、何か話しましょうか!」となり、講演させていただきました。講演内容は、、、、、先日の中国での講演を短くしたものです。今回のシンポジウムで新たに発見したのは、フィリピンの陸水学者のみなさんは、とても若くて熱心、真面目で活力に満ちており、かつ優秀だあ!ということです。リーダーは、学部長で、Rey Donne S. Papaさんですが、何とご年齢は弱冠44歳!Papaさんとは今回、たくさんお話しできましたが、フィリピンの大学では彼のような若い学部長が多いとのこと。大変だなあ、、、、。Papaさん、とてもとても優秀な方です。今回のシンポでは、当該大学の方々の多くとたくさんお話しができて、すぐに友だちになれました。彼らは、「あなたを必ず招待するから、来てね!」と、リップサービスをしてくれました。本当に、サントトーマス大学に行けたら良いなあ!実は、私はまだ、フィリピンに行ったことがありません。
ところで、今朝の朝日新聞の4面、「フロントライン」の「トランプ氏はピースメーカー:韓国・李大統領の実用外交」を読むと、(あくまで、私見ですが)どうやら李大統領の進めておられる「実用外交」とは、第2次安倍政権でのあの神社参拝以降の安倍総理の外交と、とても似ていると感じます。彼は、就任後すぐにあの神社を参拝しましたが、その後は彼ご自身のお気持ちを抑えて東アジア外交を進められました。彼は、私にとって好きな政治家ではなかったのですが、彼の第2次での(神社訪問以降の)東アジア外交については、私は一定の評価をしたく思います。で、今の我々のリーダーは、彼の「チルドレン」あるいは「後継者」と巷間では言われていますが、、、、、、その割には師匠を見習っていない。それに、彼は体調・健康管理を十分に行っており、休む時は休んでおられました。それに対して、今の我々のリーダーは、、、、、、。このことについても、彼女は師匠を見習っていません。やれやれ。。。。リーダーが倒れたら、大変です。
で、今朝のNHKの日曜討論では、9党の代表者が出てきて議論していましたが、、、、あの「ひらがな名」の政党、もうちょっとマシな人を出して欲しいなあ、、、、、。公共電波、それもNHKの政治に関する看板番組なので、ちゃんとした人を出して欲しい。あの政党、あの人が良い/あの人で良いと思っているのか、それともあんな人しか出せないのか、、、、、。「1,2,、、、」の党ですら、まあまあのコメントを話す人を出してくれているのに、、、、、。
それにしても、以前も指摘しましたが、ここ最近、NHKニュースの説明・解説が分かりにくい気が再びしています。一度聞いただけでは、「ん?何やて?」という説明、というか「言葉足らず」、「もう一言欲しい」ような説明・解説しかしてくれません。これに対して、WBSは分かり易いし、取り上げるニュースは他の大手マスコミとはちょっと違うし、同じニュースを取り上げても「アプローチ」、「切り口」が違っていて、視聴していて大変おもしろい!私にとって、NHKはとても大切なマスコミなので、ニュース等における一般視聴者に対する説明・解説を、もうちょっと工夫して分かり易くしていただきたいなあ。
2025年11月24日
なんと、今朝の朝日新聞の1面、「座長軸」の論説主幹・佐藤武嗣さんの筆による「外交の大局欠いた首相発言」では、もっと過激(?)というか、強い調子で議論をされています。私は、佐藤さんのおっしゃる通り、先に(無意味な?)ケンカを売ったのはこっちだし、それを返す相手方の表現には大国としての品位を(全く)感じませんので、このままだと問題が長期化するのは避けられず、「双方が負の連鎖を止めるべく最大限の努力をすべき」には完全に同意します。そして、佐藤さんが最もわが国民に訴えたかったのは、おそらく最後の「国内の空気に懸念」でしょう。この論点は、11月22日に私が述べたことと全く同じです。やはり、かなり多くの方々が、過去の経緯に鑑みて、我々自身の心の持ち方を心配しているのでしょう。
2025年11月23日
昨日は私の思っていることを述べました。すると、今朝の朝日新聞の29面、「文化」の「後藤正文の朝からロック」、「緊張招く強さより したたかさを」でも、ほぼ同じご意見が掲載されていました。ひょっとしたら、実は皆さん、結構多くの方々が、私や後藤さんと同じご意見なのかもしれません。
2025年11月22日
去る11月16日の日曜日、こんなに素晴らしい秋晴れの日だったのですが、我々、京都大学研究連携基盤は、2025年度の基盤報告会を開催しました。当日は、現地とオンラインを合わせて86名もの参加者をいただき、そのうち学外からは47名ものご参加をいただきました。こんなに素敵な日曜日なら、どこか遊びに行きたい、、、、気持ちを抑えてご参加くださった皆様、ならびに日曜日にもかかわらず会場準備や受付、会議の運営をしてくださった基盤企画室の皆さまには、心から御礼を申し上げます。今回は、第3期の未踏科学ユニット発足キックオフの会の意味付けもあり、当日はとても活発な議論が行われ、大変盛り上がった報告会でした。私は、研究連携基盤の紹介をしました。
さて、ここ最近、わが国は周辺諸国との関係構築で、やや深刻な課題を抱えています。今年の10月21日以降、威勢のいい言動や態度が多くの国民に支持されているとは言え、私はあの方の軽はずみな発言に危うさを覚えますし(まさに「綸言汗のごとし」です)、私自身は善隣外交の人なので、わが国の行く末が心配です。かつて孫文は、神戸での大亜細亜主義についての講演をした後、その新聞記事の最後に彼自身により一文を加えましたが、その一文とは「あなたがた日本民族は、すでに欧米の覇道文化を取り入れた上に、さらにアジアの王道文化の本質をも持っています。これから以後、世界文化の前途に対して、結局のところ西方覇道の鷹犬(番犬)となるのか、それとも東方王道の干城(外敵から防御する城壁)となるのか、それはあなたがた日本国民の緻密な考慮と慎重な選択にかかっています(1924年12月、大亜細亜主義)」です。わが国の国際的な位置づけは、現在の状況と1924年当時とは全く異なりますが、私は何となく、わが国の態度やふるまいが1924年当時と似ている気がしてなりません。




2025年11月15日
中国・千島湖および杭州市生態環境局淳安分局でのエピソードの続きです。写真は、「新安江流域圏」という地図の前に立つのが私で、左が私の親友である李仁輝・温州大学教授、右は淳安分局の副局長さんです。6人で笑顔で撮影された写真は、千島湖ステーションでの集合写真。そして、その下は、杭州市生態環境局淳安分局で研究者と一般市民をお客さんとしたわたしの講演での様子です。一般市民の方々は、もちろん日本語も英語もお使いでないので、当日は李教授(日本語も英語もペラペラ!)が通訳でした(が、英語の方が正確に分かるとのことで、私は英語で話しました)。
で、前回、「中国人の中で大激論(?)となり、、、、」と述べましたが、何が「大激論」なのかと言うと、聴衆のお一人(この方は、水質管理関係者ではあるが、一般市民とのこと)が、とても長い質問をくださいました(日本でも、一般市民の方のご質問は長いことが多いです。これは、しっかりと丁寧に質問したいお気持ちがあるのでしょう)。李教授は、「で、かいつまんで言うと、彼ら(質問者ら)は、千島湖の水質管理や生態系保全に一生懸命なのだ!水はキレイで良いではないか!他の生物のことに、何で気を使う必要があるのだ?!というご質問です」とのこと。実は、この方以外にも、若手研究者も「なぜ琵琶湖では、人間以外の生物まで守ろうとするのでしょうか?」との質問をくださいました。日本にいる我々は、「環境保全」と言えば、人間だけでなく当該環境に生息する生き物の(ほぼ)全てを保全するとの考えが一般的であると思います。いわゆる、「自然共生社会」です。でも、この考えは、少なくとも千島湖周辺の方々、あるいはひょっとすると中国の方々には、まだ一般的ではないのかもしれません。
私は、日本の考えが国際的・世界共通とは考えていませんし、「日本の考えの方が正しい!」とも決めつけるものではありません。でも、琵琶湖に限って言えば、人間のみならず琵琶湖に住む生き物全てを保全することは、琵琶湖に依存して生活している我々人間にとって大変重要な意味を持ちます。それは、単に飲料水、産業・農業用水、レジャー・レクリエーションなどのみならず、いわゆる文化・歴史伝統の意味も含めてです。例えば、滋賀県には「すし切り祭り」といって、「ふなずし」を古式に従って切り・調理する神事があります。この祭りは、当該地域に古くから継承されている神事であり、文化です。もし、「ふなずし」を作るために必要なニゴロブナが環境変化などで全く獲れなくなったら、「ふなずし」も作れないし、「すし切り祭り」の神事も行えず、文化が継承されません。滋賀県には、このような琵琶湖の幸を用いる神事が各地に残っており、貴重な地域文化として継承されています。我々は、こういった文化を守り・継承しなければならないと、私は考えます。
先の中国の千島湖は、1959年に貯水湖として成立したとのことです。一方、琵琶湖は、縄文時代から(つまり、4000年以上前から)人々の生活が存続する、人間による利用の意味で長い歴史を持つ湖です。このため、琵琶湖では、この地域独特の文化が育まれ根付き、現在まで継承され、この地域の豊かな生態系・景観・地域社会を成立させてきたのでしょう。当日は、私はこのことを思いつかず、もっと表層的な回答しかできませんでした。次回、もし機会があれば、中国の方々にこの考えをお話ししたく思います。おそらく、千島湖の場合、飲料水源としての利用がメインであることと、歴史・伝統・文化が育まれるにはもう少し時間が必要なのかもしれません。




2025年11月9日
無事帰国です!で、11月7日には、杭州市の千島湖、およびそこの研究施設2か所を視察しました。以下、写真を左から右、その次は下に移動してまた左から右、、、、とご覧ください(スマホの場合は、単純に上から下です)。まずは、前日のうちにホテル入りして(私が宿泊したホテルの正面玄関からの千島湖の夜景)、次の朝はこんな感じ(当該ホテルの部屋からの千島湖の朝の風景)。で、まずは杭州市生態環境局淳安分局のステーションを訪問しました(写真では、「新安江流域、、、、」と書いてある)。そこで案内されたのは、中国でナンバーワンの最先端水質測定機器をシステム化した集中管理室!ここは、中国各地から視察が来るほどの先端さだそうです。驚くほどの多項目について4時間ごとに測定しており、どの水質管理組織もこのシステムを導入したいそうです。維持費だけで、毎年数億円かかっているとか、、、、。次に、南京地理与陸水研究所(NIGLAS)の千島湖生態ステーションも訪問しました。そこでは、主に子供の環境教育向けの施設を見学しました(写真はありません、ごめんなさい)。午前中は、これらの施設を視察して、午後は杭州市生態環境局淳安分局に移動して、一般市民の方々も含めた講演会で琵琶湖の紹介をしました。その写真は、いずれ当該分局から送られてくるはずです。当日は、主に研究者からの質問が来ましたが、一般市民の方々からもご質問いただき、やがては中国人の中で大激論(?)となり、でも穏やかにまとまりました。後で聞くと、「とても良かった!」、「満足でした!」と、ご好評いただきました。非常感謝!






2025年11月5日
まだ河南師範大学にいます。写真は、夜、私が泊っているホテル近くの橋から当該ホテルを望む光景です。中国では、橋や道路、建物などを電飾します。派手ですね、、、、、。また、橋のたもとでは市民カラオケ(?)みたいなのをやっていました。演奏家が西洋や中国伝統の楽器を演奏して、それに合わせてお年寄りが大声で歌っていたのですが、中には歌うというより「がなる」人もいて、すごかった。でも、けっこうたくさんの人が見物していました。橋の反対側のたもとでは、若者がカラオケでラップを歌っていたのですが、年寄りのパワーが圧倒的で、若者は委縮していました。そう言えば、新郷は「ロックの街」として、ロック音楽で有名だそうです。
中国の川沿いや池・湖周辺には、遊歩道が整備されていることが多く(習近平さんの指示だそうです)、新郷の川でもキレイな遊歩道が整備されていました(去年、できたらしい)。新郷にかぎらず、昆明、南陽でも、夕方以降にたくさんの市民が遊歩道をあるいて、散歩、ジョギング、エクササイズ、デート、犬の散歩、思索にふけるなど、それぞれの時間を楽しんでおられました。
私が借りているオフィスの3階にはエクササイズ・ルームがあり、そこに卓球台もあります。今は午後5時半ごろですが、何人かが卓球に興じている楽しそうな声が聞こえてきます。明日は、杭州に移動して、千鳥湖へ向かいます!




2025年11月3日
今、河南省・新郷の河南師範大学におります。ネット環境が限られているので、手短に。まずは、河南師範大学の正門(昼間)です。で、その隣は夜の写真です。今の時期、河南師範大学のキャンパスではイチョウの葉っぱが黄色くなり、とてもとても美しい!で、それが有名で、学生に混じって多くの観光客も来ています。で、夜はイチョウがライトアップされ、その隣の写真のように美しく映えます。また、河南師範大学には博物館もあり、昨日は動物の部分を観てきました。この大学には、蝶の研究で優れた研究者がおられるのか、蝶に関する展示はとても充実していました。それが、蝶がたくさん!の写真です。で、その隣は、、、、、河南師範大学で一時的にオフィスを貸していただいているのですが、その建物のトイレで用を足そうと、、、、ん?これは面白い!と、写真に撮りました。日本は、今日は休日ですね。みなさま、どうぞごゆっくり!






2025年10月31日
今日から11月8日まで、中国・河南省の河南師範大学を訪問し、その後、杭州へ移動して千島湖を視察、当該湖にある(らしい)NIGLAS のステーションで講演したり、研究打ち合わせをしたりしてきます。この間、本ブログの更新はできないかも、、、、、。中国では、ネットの利用に何かと制限がかかります。ごめんなさい!
2025年10月26日
10月23日は、私の研究室の修士大学院生・謝富績さんが無事修了して帰国するので、そのお別れ会をやりました。彼についても、「教員の醍醐味」を味わいました。というのは、彼は10月入学なので、修士論文は5月末や6月上旬に提出しなければなりません。ところが、琵琶湖調査結果はあれど、肝心でメインとなる実験系のデータがなかなか取れず、今年の1月頃まで苦しんでいました。彼がメインとしている緑藻のミクラステリアス・ハーディが上手く増殖してくれないのです。が、その後、ようやくデータが取れるようになり、3月には良いデータが揃いつつありました。で、彼とは月に一、二回程度のディスカッション(データが出ないと、なかなか議論できないので)をしていたのですが、5月に入ると急に彼が話す内容が高度になってきました。私は、とても驚きましたが、あえてそれを言わず、修論の取りまとめの最終段階でもあり、彼の修論を直しながらディスカッションも行いました。彼は、5月の間に急激に成長し、私は心中、「こりゃ、すごい!」とうれしくなりました。彼の修論発表は、とても立派なものでしたし、修士論文本体も良く書けていました。修論審査が終わった後も、彼は調査と実験を継続し、一通りのデータセットを揃え、後はそれらを加えて投稿論文執筆中です。彼の修論は、ハイレベルな雑誌(この業界のトップジャーナル)に投稿する価値が十分にあります。で、「醍醐味」というのは、学生さんって、ある日ある時、急激に成長します。私は、そのような学生さんをこれまでに何人か見ましたが、正直、そんなに多くはありません。謝富績さんは、そんな数少ない「ある日ある時、急に成長した子」でした。富績さん、素晴らしい経験を私に与えてくださり、非常感謝!
で、10月25日は、立命館創立120周年記念式典「大還暦」に、卒業生(1985年卒)として参加しました。当日は、500名を超える立命館卒業生が参加し、とても盛り上がった会でした。何と、立命館の総長・仲谷善雄先生までご臨席でした!それにしても、いやー、懐かしい顔顔顔!とてもとても、うれしく思いました。こいつらなら、顔出しええやろ、、、、、、。


2025年10月24日
下の写真は、10月15日に撮影したものです(生態研付近)。その後、10月20日か21日までは、拙宅近くの木の高いところに2匹のコクワガタがいました(高くて写真が撮れなかった)。で、その後はいろいろあって木を確認することができず、本日ようやく生態研付近の木、および拙宅近くの木に行きましたが、、、、、ああ、もうスズメバチしかいない!ま、そりゃそうか。。。。。ここ数日、急に気温が下がりましたからね。。。。でも、さみしい。来年もまた会えると良いな!
で、わが国初の女性の総理大臣の登場です。女性のリーダーは、未だ米国でも女性大統領が出ていないので、その意味では日本の方が米国よりも先進的かな?でも、男女共同参画では、日本は米国はおろか、中国と韓国よりもずっと下位です。高市さんが活躍してくれて、わが国の男女共同参画が進展することを祈ります。それは良いのですが、、、、今の政権では、わが国の人間の多様性促進や選択的夫婦別姓制度、政治とカネなど、私がやって欲しい政策は全く期待できないので、正直、今の政権にはあまり多くは望みません。まあ、物価高騰対策は、何とかして欲しい。もっとも、物価高対策って、どの政権になろうとも取り組むでしょうけど。10月19日付の朝日新聞によると、高市さんは忙しすぎて食事もロクに取っていないとのこと、そのためにかなり瘦せてしまい支持者が驚いたとのエピソードが報じられていました。高市さん、健康第一です!お忙しいでしょうし、気合いを入れて頑張るぞっ!という気持ちはありがたく、素晴らしいのですが、ご健康を害されては元も子もありません。せめて、何か美味い物を食ってください。貴方の師匠であった安倍さんは、休む時はちゃんとお休みされておられましたよ。「真剣な問題に真面目に取り組む姿勢はもちろん正しいことだが、激務から自分を解放する術も身につけなくてはならない。」(ロバート・E・ルービンとジェイコブ・ワイズバーグ著、古賀林幸と鈴木淑美訳、「ルービン回顧録」、日本経済新聞社、2005年、156~157ページ)


2025年10月18日
第81代内閣総理大臣・村山富市さんがご逝去されました。101歳でした。大往生でした。彼は、実に多くの業績を残され、日本のために多大なご貢献をしてくださいました。ご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
実は私は、滋賀県琵琶湖研究所・研究員時代(1994年4月1日~1996年9月末日)に、村山元総理に琵琶湖で透明度の測定を指導しました。ネットでググっても、AIでも出てこない(!)ので、私の記憶だけですが、私が当該研究所の研究員になって2年目だったか、村山元総理が「はっけん号」だか「みずすまし号」だか忘れたのですが(多分、前者かな?)乗船され、琵琶湖のどこかの地点で私が彼に透明度の測定を指導しました。なぜ、この件を良く憶えているかというと、以下のエピソードがあるからです(滋賀県(庁)の方々、もしこのブログをご覧になっておられるのなら、県に記録が残っていますか?):
(1)村山元総理が琵琶湖視察をするとなり、現地で簡単な水質測定をすることとなったようで、それが透明度だった。当時、入所して間もない若手に総理大臣の相手をさせるのはどうか?という議論があったようだが、結局、私が琵琶湖で彼に透明度を指導するとなった。
(2)総理大臣の相手をするので、県側としては「スーツを着ろ!」と、私に言ってきた。でも私は、「琵琶湖の現場に出る、しかも作業をするのに、スーツでなんか出来ない!」と反論した。で、結局、私の主張が通り、当日の私は青色(うす緑色だったか?)の作業服で乗船した。
(3)当日の琵琶湖上(場所は、忘れました)、まずは私が透明度の説明をして、実際の測定をしてみて、その後、彼にやっていただいた。で、「(村山)もう見えんと思うが」、「(中野)いや、まだ見えます」、「(村山)もう、ええやろ」、「(中野)もう少し」みたいなやり取りをした。これは、その様子がニュースに流れた後に物議を醸し、多くの(?)批判が県庁に寄せられた(らしい)。つまり、「(テレビでは)透明度板は、全く見えなくなっていたのに、あの研究員は『もっと下げろ!』と、総理大臣に変な指示を出している。けしからんし、おかしい!」というもの。でも私は、私の目と経験から、「まだです!」と申し上げた。
(4)琵琶湖研に戻ると、事務のみなさん(N専門員)から「中野研究員、あれは透明度板、もう見えませんでしたよ!」と言われ、私は「いや、あの場ではまだ見えていました」といった。
(5)帰宅すると、女房の母親が来ており、「伸一さん、あれは(透明度板を)下げ過ぎで、見えへんかったで!」と言われた。でも私は、「いや、あの場ではまだ見えていましたよ、お母さん」と返した。
以上のエピソードがあるので、私は比較的良く憶えているのです。いずれにせよ、そんな(若造で人生経験の浅い)研究員にも、優しくニコニコとお付き合いくださった村山元総理。あの時、確か私の右側に立っておられました。とても優しくかつ大きな存在というイメージでした。村山元総理、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。どうぞ安らかにお休みください。
2025年10月13日
雲南省・昆明の国際会議(10月8日のブログ参照)に出席し、講演と座長をやりました!いやー、昆明は涼しかったあ!日本に戻ったら、蒸し暑くて、、、、、。講演では、一番前に座っていたカナダ・ウィンザー大学のHugh MacIsaac名誉教授が、私の言葉にしきりにうなずき、講演終了後、真っ先に発言し質問してくれました。また、聴衆のみなさんの反応もありがたいことに良く、彼らの表情からは満足そうなことが分かりました。さらに、席に戻った私に、Hughが私を振り返って、「Great talk!面白かったぜ!」と、褒めてくださいました。やはり、うれしいものですね。トイレに行くと、デンマーク・オーフス大学のErik Jeppsen名誉教授が、「お前の発表、お前は漁師の目で見ているんだな。だいたい正しいとは思うが、湖はキレイに越したことは無い。まあ、漁師の目でも良いが、難しいところだな」と、用を足している間、さらにはトイレから出てからも、しばらくディスカッションしました(用を足しながらディスカッションって、なかなかねぇ、、、、)。
下の写真、それにしても、、、、オレって小っちゃい(背が低い)なあ。
最初の日は、午前中は時間があったので、街中を散歩しました(一日一万歩のため)。うん、中国ですね!昼飯は勝手に食べようと思い、赤い看板で「猪脚飯」と白文字で書かれた店に入り、青椒肉絲飯というのを食べました。これには理由があり、中国企業で働いている日本人の方がおっしゃるには「四川省とか辛いものが好きな地方だと、青椒肉絲の野菜がピーマンではなく青唐辛子である」だそうです。私が入った店は重慶系らしく、重慶の人々も辛いものが好きなので、「どうかな?でも、写真ではピーマンだが、、、、」と、興味本位で注文しました。すると、、、、ピーマンに赤唐辛子が合えてあります。しかも、うん、かなりのボリュームで、これがまためっちゃ美味い!実は、これで値段はたったの15元(すなわち、300円ほど)です。なんて素晴らしいんだ!でした。
で、昨夜、無事に帰国しました。私にとって、中国出張は楽しいことばかり!今度は、10月末から11月8日まで、河南省・新郷の河南師範大学です。今から楽しみです!





2025年10月8日
京都大学の北川進理事が、ノーベル化学賞を受賞されました!おめでとうございます!私はもちろん、センター長時代および現在の基盤長としても、北川理事を良く存じ上げています。素晴らしいです!
いよいよ明日、雲南省・昆明の国際会議「2025 Maritime Silk Road International Conference on Eco-Safety and the 3rd Forum of Ecological Society of University Alliance of the Belt & Road」に参加して、招待講演をします。昨年も昆明に行きましたが、今回は昆明銀園ホテルという、去年とは違うホテルです。当該会議には、私の友人であるオーストラリア・グリフィス大学のDavid Hamilton教授もご参加されるので、今から大変楽しみです。彼には先日メールして、「一緒に白酒(ばいじゅ)飲もう!」って連絡したら、「👍」って返事が来ました。
ところで昨夜、うん、彼らはまだいます。下の写真の3枚目の後、交尾を始めたので、それ以上の撮影は、、、、、アカンよね。
では、明日は朝が早いので、これにて失礼。行ってきます!中国から戻ってきたら、もう彼らはいないかも、、、、、。



2025年10月5日
近くの里山で、シカが鳴き始めました。本日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のオランダパビリオンが主催する公式サイドイベント「Wetskill Japan 2025」で講演をしました。講演タイトルは、「 Long term changes in water quality, plankton and benthos communities of Lake Biwa with special reference to eutrophication and climate warming」で、40分ほど話しました。聴衆はこのイベントに参加した方々(世界各国から集まっているとのこと)で、このイベントはセミ・クローズドなものであるようです。ただ、オンライン講演なので、聴衆のみなさまの反応が分からず、その点だけがちょっと残念でした。参加者皆さんの参考になれば幸いです。
さて、新しい自民党総裁が高市さんに決まりました。初めての女性総裁とのことです。あの方が選ばれたということは、少なくとも自民党員の中では、これまでの石破路線は否定されたということなのでしょう。一回目の投票の際、全国の党員による党員票獲得数は、彼女が頭一つ抜き出てトップでした。この時点で、私は「これが国民の声かもしれない。国民、少なくとも一般の自民党員は、実は石破さんの路線を良しとしなかったんだ、、、、、」と、感じていました。で、決選投票でも、やはり都道府県連票で彼女が小泉さんを圧倒しました。私は、このブログで書きましたが、石破政権発足後すぐに石破VS野田の喧々諤々の議論がなされないことに失望していたのですが、それでも石破路線にはある程度の支持をしていました。なので、今日の総裁選終了後の石破総理のスピーチは、何だか気の毒でなりませんでした。今の野党の状況を観ると高市さんが次の総理大臣になるのでしょうが、国民のたった1%が決めた総理大臣でしかない彼女にとって多くの試練が待ち受けているとは思いますが、我々としては彼女にお願いするしかありませんので、彼女には是非、日本のために頑張っていただきたいと思います。とは言え、私は選択的夫婦別姓制度の実現と、まだモヤモヤしている裏金問題・モリカケ問題を白黒付けることをやって欲しいので、新しい政権に期待することはもはや何もありませぬ(経済活性化は、実現するかもしれませんが)。
こんなときには、クワガタです(?)。昨夜、彼らはまだいました!下の写真は、昨夜、拙宅近くで撮影したものですが、またまた上の方にいたので拡大して撮影したのですが、、、、、やっぱ難しいですね。辛うじて、何とかコクワガタと確認できる写真が撮影できました。あと、ここ最近、クワガタ観察で怖いのは、スズメバチが多いことです。知った人から聞いた話では、今の時期に夜になっても木で蜜を吸っているスズメバチは、老齢化でもはや巣では必要でなくなった個体であり、巣に戻れない連中(巣に帰らせてもらえない連中)であるとのこと。でも、スズメバチはスズメバチなので、危険です。この時期、スズメバチが多いことも、私の撮影をジャマしています。毎日毎回、メインの蜜場に5,6匹は群がっており、私が懐中電灯で近づくとこちらに向かってきます。そんな時は、懐中電灯を消せば、彼らは目が見えなくなり、私に近づけません。でも時折、「パチパチ(カチカチ?)」と音を鳴らして威嚇してくるので、大変危険です。そうは言っても、彼ら(スズメバチ)を良く観察すると、かなりヘロヘロになっているのが分かります。もう、足取りもおぼつかないのです。季節が進んで寒くなってきたことも、彼らを弱らせるのでしょう。まさに村上鬼城氏による「冬蜂の 死に所なく 歩行(ある)きけり」(「密告:昭和俳句弾圧事件」、小堺昭三、ダイヤモンド社、1979年、168ページ)です。さみしいものです。


2025年9月29日
札幌で開催の第89回日本陸水学会札幌大会に参加しました。日本陸水学会は、会員数が600名程度、大会参加者総数は200名前後で、決して大きな規模ではありません。ですが、大会参加者はお互いの顔が見え、大会期間中はアットホームで若手を盛り上げる雰囲気に満ちています。それに、大会参加の若手は、とても元気!なのです。
また、陸水学会は物理・化学・生物・地学(と、歴史学)の専門家が集まる、学際融合の学会です。私はこれが好きです。なぜなら、私の研究は細菌、原生生物、植物プランクトンといった微生物がメインですが、微生物の生態を研究するにはどうしても物理・化学の環境の情報が必要です。実際、私は琵琶湖研の研究員時代は熊谷道夫氏と、愛媛大沿岸センター時代は武岡英隆氏と、いずれも地球物理が専門の研究者と共同研究をしていました。化学はと言えば、京大生態研に戻ってきて以来、琵環研の早川和秀氏をはじめとする地球化学者とのコラボがメインです。このようなことなので、私は陸水学会がもっともしっくりと来ます。「元生態学研究センター長が、そんなことでは困る!」と言われるでしょうけれども、私にとって学問や研究は自由なもので、研究者の興味に応じて自由に進めるのが研究の素晴らしいところだと理解しています。
さて、私が陸水学会札幌に参加している間に、とある市長さんの不倫問題が社会をにぎわせています。「こんな破廉恥なことをしたのだから、即、辞職すべきだ!」との意見が多いように見えます。私が、政治家の不倫スキャンダルで思い出すのは、米国のクリントン大統領とモニカ・ルインスキーさんとの件です。私は憶えていますが、当時、当のふたりが密室でどんなことをしたか?まで、日本人の感覚ではありえないほど赤裸々に報道がなされました。「米国の大統領がそんなことするの?」で言い表せないほどな暴露でした。が、、、、現在55歳以上の年齢の方は憶えておられるでしょうが、結局、クリントン大統領は無罪となり、大統領の任期をまっとうしました。それどころか、私が憶えているのは「クリントンは大変優秀な大統領なので、プライベートな問題はさておき、米国の政治を引き続き取り仕切ってもらいたいと、米国人は考えている」と報道されていたことです。私は当時、「日本で同じことが起こったら、どうなるだろう?」と思っていましたが、今回の某市長さんの件は、まさに同じことが起こったのかもしれません。さて、今後どうなるか?クリントン・モニカの結末は正しかったのか?もし当該市長が大変優秀で当該自治体を指導する能力に優れているのなら、続投させるのはどうか?日本では、やはりモラルがより重要なので、社会正義に反する首長は辞めさせるべきなのか?これからどうなるのでしょうね、、、、、、。ここ1年間ほど、知事、市長など、自治体首長に関するトラブル・スキャンダルが大変多い。でも、こんなことでは、自治体運営が回らない。それは、大変困ります。
ちなみに、下の写真は、今日の午後5時半ごろにいたコクワガタ。まだ温かいので、彼らはいますね!

2025年9月24日
今日から、第89回日本陸水学会札幌大会に参加します!それにしても、日本各地のホテル代、高くなりました。。。。。。先日の7月のEAFES東京でも、一泊15000円でも安いくらいです。札幌でも、10000円では泊まれないほどですね。特に土日祝日は、高い。いろいろなモノの値段が上がっているので、仕方ないものではあります。でも、肝心の収入(給料、運営費交付金、科研費など)は、なかなか上がりません。つまり、実質賃金は下がっています。これが、運営費交付金などの組織運営のお金となると、大変深刻です。生態研のような小さい部局では、節約に節約を重ねており、いわゆる「削りしろ」は、もはや無いに等しいです。
で、そんな重い心を慰めてくれるのが、私の場合はクワガタです。ありがたいことに、彼らはまだ出てきてくれています。写真は2日前のものですが、昨夜もいました(3匹観ました。が、2匹は木の上の方、残る1匹はスズメバチのすぐ隣のために、写真は撮れませんでした)。真ん中は「頭隠して尻隠さず」(スマホでも真ん中)、右端(スマホでは下)は大アゴがちょこっと見えています。
もうかなり涼しくなったので、そろそろ彼らに会えなくなりそうです。さて、どうやって自分の心を慰めるか。



2025年9月21日
今日は日曜日。一日一万歩をやるために、テクテク歩いて生態研へ。。。。。まだツクツクボウシが鳴いています。私は、虫の声などの自然の音を聴くのが好きです。その意味では、生態研や拙宅周辺は良いところです。
さて、自民党総裁選が、明日告示されます。現在、5人の方々が出馬表明をしておられます。どの候補者も大変優れた能力の方々ですが、どの方が自民党総裁(多分、日本の総理大臣)になるかによって、この国の今後の数年間(?)が決まるのでしょう。日本国民の最大関心事は、やはり経済なのかもしれません。拙ブログの2025年8月11日に書きましたが、今般の候補者の一人が日本の総理大臣になった場合、当該候補者は安倍元総理のやり方を踏襲するとの期待があり、日本の株価がより高くなるとの専門家の予想があります。8月11日当時は、専門家予想では45000円を超える可能性があるとされていましたが、日本の株価はすでに先週45000円を超えています。となると、あの方が総理大臣になったら、日本の株価はもっと高くなるのかな?その一方、日本の株価が上がると、今度は円高になるそうで、そうなるとわが国の輸出にはマイナスなのかもしれません(素人なので、良く分かっていませんが)。トランプ関税のこともあるので、円高に振れるのはますます良くないのかもしれません。
でも、上記の候補者は安倍元総理のチルドレン的存在であり、外交・国際的協調には疑問が残ります。私は、アジア外交、特に東アジアにおける善隣外交を重要(EAFESとISRLEは、その草の根活動)と考えているので、当該候補者が日本の総理大臣となると、、、、、ちょっと不安です。でも、当該候補者が安倍元総理のチルドレンであるとすれば、私の不安はそれほど深刻ではないかもしれません。つまり、安倍元総理は、総理大臣在任中に限って言えば、あの神社に参拝したのは1回だけであり、その後の彼は東アジア外交にかなり注力されました。なので、当該候補者が「安倍元総理を見習う」ならば、彼女(!)のあの神社への参拝は1回だけか、あるいはまったく行われないかもしれません。
船橋洋一氏の著である「宿命の子:安倍晋三政権クロニクル」(文芸春秋、2024年)を読むと、当時の安倍総理があの神社に参拝した時期の米国はオバマ政権時代であり、当該政権での安倍総理に対するカウンターパートはバイデン副大統領(当時)であったそうです。ところが、オバマ政権の外交は「稚拙」であり、例えばドイツのメルケル首相(当時)に対してはオバマ大統領が直接電話するのに対して、安倍総理へはバイデン副大統領が電話していたそうです(同書、上、155ページ)。安倍総理は、このことに不満を持っておられたとのこと(155から156ページ)。バイデン副大統領は、何度にもわたって安倍総理にあの神社参拝を控えるよう(止めるよう)、働きかけ続けていたそうです。ところが結局、2013年12月26日に安倍総理はあの神社に参拝し、このためにクリスマスを台無しにされた米国側は大変怒ったとのことです(164から165ページ)。しかし、その後の安倍総理は一度も参拝せず、さらに2013年は7月の参議院選挙で自民党が勝ち、次の年の2014年の衆議院選挙でも自民党が勝ったので、安倍総理は堂々と自信をもって外交ができたとのことです(172ページ)。
さて、ひるがえって現在、米国はトランプ政権です。この政権の外交は、、、、、「稚拙」という表現では足りないほど(ヒドイもの)であることは、みなさんも同感でしょう。となると、オバマ政権による「稚拙な外交」よりさらに劣るトランプ政権外交では、あの方があの神社に参拝することをどう扱うか?は、正直良く分かりません。米国の政権がマトモであれば、日本の外交もそれなりに「外圧によるブレーキ」がかかるとか、何らかの軌道修正も期待できるかもしれません。が、トランプ政権だと、「日本国民にとって、さらに別の迷惑な外圧」しかかからないだろうな。。。。。
まあ、一国の外交を他国からの外圧に期待する・頼るのは、まさに「論外」ですね。それに、私は選択的夫婦別姓制度の実現と裏金問題・モリカケ問題を白黒付けることをやって欲しいので、自民党が政権与党であるうちは、、、、、、。
2025年9月20日
ビックリした!たった今、午前11時50分ごろ、拙宅のある大津市青山の住宅街に統一教会の街宣車(?)が来て、「私たちは、何も悪いことをしていない!国による我々への制裁は、不当であるっ!」と、スピーカーで大きな声で叫んでいきました。「どんな連中かな?」と、興味はありましたが、さすがに怖くて、外に出て見物はできなかった。。。。。。ここは閑静な住宅地であり、迷惑ですわ。あんな連中に、関わりたくないです。
今年も、中国出張が多いです。7月中旬には寧波に出張しましたが、来る10月9日から13日は雲南省・昆明の国際会議「2025 Maritime Silk Road International Conference on Eco-Safety and the 3rd Forum of Ecological Society of University Alliance of the Belt & Road」(長いな)でKeynote speechを、10月31日から11月8日までは河南師範大学の劉洋准教授のご招待をいただいて講演、研究打ち合わせおよびMoU締結の議論などをします。長ったらしい名称の会議では、けっこう有名な方々もご出席予定で、私が親しくさせていただいているオーストラリア・グリフィス大学のDavid Hamilton教授の名前もあります。劉洋准教授は、客員准教授として京大生態研に3か月ご滞在されたことがあり、私の親友である中国・温州大学の李仁輝教授の教え子です。劉さんは、大変穏やかな方で、でも私は彼の頭の良さにはいつも感服しています。彼は、周りを見回しながら細やかな気遣いをし、かつ事務処理能力に極めて優れ、諸般の事情が変わっても柔軟に対応する人間であり、このような方はそうそうおられません。彼に再び会えるのが、今からとても楽しみです。
さて、トランプ大統領は自身の政権を批判的に報じるテレビ局の放送免許を剥奪すべきとのたまっておられます。これは、民主主義国では立派な言論弾圧です。私の理解では、米国は民主主義の盟主的存在です。が、少なくともトランプ政権時代に限ってはそうではないでしょう。ただ、「外国で起こっている問題であり、わが国には関係無い、、、、」と考えられないのが、困ったことです。トランプ政権は、大学に対して学問の自由を奪い、環境研究の発展を大きく阻害・削減し、ジャーナリズムに対して言論弾圧を行い、世界経済を大混乱に陥れ、「多様性」を否定しなど、少なくとも今まで私が正しい・良いと考えていた多くの物事を否定しています。こう考えるのは、私だけではないでしょう。
で、こういうときに私の心を癒してくれるのが、クワガタです(ええかげんにせえ!と、言われそうですが)。左の写真(スマホでは上か)は、昨日ですが、コクワガタのオスがちょこっと顔を出していました。真ん中と右の写真(スマホでは、下の2つか)は、オスが蜜を吸っているところにメスがやってきて、その後、この2匹は、、、、、。この後は、野暮なので、「頑張ってね!」と一声かけて、その場を立ち去りました。ここ数日、急に涼しくなって、過ごし易くはなりました。が、その一方、このように気温が下がってくると、もうすぐクワガタに会えなくなります。さみしいなあ。でも、これは仕方ない。



2025年9月17日
今年は、雑草の生え方がハンパないです!下の写真は、いずれも生態研前の歩道なのですが、左(スマホでは上)が通行人・自転車が多い歩道、右(スマホでは下)が通行人・自転車が少ない歩道の現在の様子です。一目瞭然かもしれませんが、左は人間一人がやっと通行できる程度のすき間があり、右はもう草ボウボウで通行は草をかき分けなければなりません。私が生態研に勤務してから今まで(つまり、2008年10月以降)、これほどまでの雑草の繁茂はありませんでした。やはり今年は、暑い!のでしょう。この状況、拙宅から生態研までの歩道だけの話しではなく、実は雑草が車道にもはみ出しており、自転車の通行も車道にはみ出すこととなり(実は毎年なのですが)大変危険なのです(車道に出ての写真撮影は大変危ないので、やれません)。大津市か草津市が、何とかしてくれないと、、、、、。通勤通学に、とても危ない。
来年4月からは、自転車の交通ルールが大変厳しくなります。そうすると、自転車の通行は、原則、「車道」です。ところが、今までもそうなのですが、秋に入ると雑草の繁茂が激しく、車道にまで雑草がはみ出してきます。特に今年は、それが激しい。そんな状況で、通勤通学時間帯に多くの自転車が車道にはみ出して通行するとなると、来年4月以降の自転車と自動車の接触事故は急増することが予想されます。雑草の繁茂は、おそらく全国的に起こっているので、自転車・自動車接触事故は全国的に増えるでしょう。国や自治体が何らかの対策を採らないと、交通事故による犠牲者の急増は避けられません。何とかして欲しい!


2025年9月15日
今朝の朝日新聞の1面「国際交流のはずが『反移民』の嵐」、および3面「排外主義あおる誤情報」には、ショックを受けました。JICAがアフリカのいくつかの国を「ホームタウン」として認定したからといって、その結果、当該アフリカ諸国から大勢の移民が押し寄せるなんてことは、普通の社会人なら、ちょっと考えれば絶対に起こらないことは理解できるでしょう。また、「ホームタウン認定」を受けて、一部のアフリカの方々が「我が国から大挙して日本に行こう!で、日本に住もう!」とおっしゃっても、それが簡単ではなく、現実的に起こらないことは、普通の社会人なら、ちょっと考えれば分かることだと思います。
また、上記の朝日新聞・3面「排外主義あおる誤情報」では、「インド人が日本の新幹線を運転する」ことに反感をもつ方が誤情報を流したとありますが、きちんとトレーニングを受けた優秀な方であれば、どの国籍の方でも日本の新幹線を運転していただいても良いのではないかと愚考します。
いったい、海外からの人材流入に否定的な方々は、「日本が世界で一番優れた国である!」とお考えなのでしょうか。そりゃ我々日本人は日本に住み慣れておりますので、「日本が一番住みやすい」と感じているかもしれません。
私は、研究者の世界・社会しか知りませんが、優秀な日本人研究者ほど欧米の研究職を求める傾向は以前からあります。また、本ブログの2025年7月19日の記事では、中国での研究者の待遇がいかに優れているかを報告しています(中国で成功した日本人のケースのみですが)。さらには、私の記憶では、安田峰俊氏の著になる「和僑」(角川書店、2012年)では、ある中国在住の日本人の方にとっては、同調圧力が強い日本は窮屈で住み辛い国であり、むしろ中国の方が住みやすいとのエピソードが綴られています(同書、第7章、284から320ページ)。研究者の世界・社会だけの話しで恐縮ですが、研究者にとって日本はガンガン研究がやりやすい環境ではないのが現実かもしれません。それを何とか改善しようと国が進めているのが、「国際卓越研究大学」の制度でしょう。
上記の朝日新聞の記事に戻りますが、これらの記事を読んで、私は正直、ショック・落胆・がっかりしました。当該記事には「JICA解体!」を叫ぶ方々も紹介されていますが、そんなことをして米国の「USAID解体」のような愚挙を日本でもやるつもりでしょうか。
でも、おそらく、日本の多くの方々(silent majority)は、そんなことは考えておられないでしょう。「秩序を保った多様性の確保」こそが、日本の将来的発展のカギなのではないかと、愚考します。


2025年9月13日
今日は、日本学術会議が主催の近畿地区会議学術講演会「社会の持続可能性と水問題」を聴講しに、京大芝蘭会館に来ています。これから講演会ですが、楽しみです!
で、私はときどき、「進撃のグルメ」というブログを見るのですが、その9月11日の記事に大変するどい指摘・コメントがあり、驚きました。実は、先週か先々週のWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)で、コンビニの今年の業績紹介があり、他の大手コンビニに比べてセブンイレブンの業績が振るわないと報じていました。セブンイレブンはこの1年間ほど(?)、カナダのコンビニ大手であるクシュタールからM&Aを持ち掛けられており(先日すでに、クシュタールはあきらめたのですが)、でもセブンイレブンとしてはクシュタールに買収されるのを嫌がり、どうにかしてM&Aを回避しようとしていました。以上の状況について専門家は、セブンイレブンはクシュタールによるM&Aを避けるために多大な努力を割いた結果、新商品開発など企業としての新たな展開が停滞し、それが今年の業績不振に如実に現れていると述べていました。先の「進撃のグルメ」の9月11日の記事には、ブログ筆者によるセブンイレブンへのコメントがあり、そのコメントがWBSでの専門家のコメントとほぼ一致していたのです。これは、すごい!と思いました。
また私は、上記の専門家のご意見を聞いて、現在のわが国の国立大学の状況と重なるように見えて、うーん、、、となってしまいました。つまり、巷間で良く言われるのは、国立大学教員はいろいろなことを仕事としてしなければならず、研究に割く時間が十分に取れていないことです。このことは、本来重要な業務とされることに努力量を割けず、他の諸事への努力量が大きくなってしまっている現実です。でも、私は「他の諸事」を雑用とは言いません。なぜなら、「他の諸事」も、「(将来のために)必ずやらねばならない仕事」だからです。でも、、、、なかなかしんどいものがあるのは確かです。
ああ、それにしても、石破総理、、、、、。私は、選択的夫婦別姓制度は是非やって欲しかったし、裏金問題・モリカケ問題についてはスッキリさせて欲しかった、、、、、。現在、自民党総裁選の立候補者が数名出てきていますが、その中には裏金問題やら統一教会問題の関係者も立候補しており、これっていわゆる厚顔無恥ってやつだよな、、、、と思います。
ああ、これからの日本は、どうなるのだろう。次の世代には、夢と希望に満ちたより良い社会としたいですね。
2025年9月7日
石破総理大臣、大変お疲れ様でした。とてもお世話になりましたこと、心より感謝申し上げます。私は、石破総理大臣は、少数与党という厳しい状況の下にもかかわらず、偉大なお仕事をたくさんされて来られたと思います。また、最後の記者会見は、とても素晴らしいものでした。ありがとうございました。
2025年9月6日
先日、中国では大規模な軍事パレードが行われました。これは、いつもながら大変良く訓練・準備されたもので、まさに圧巻!でした。私は、当該パレードをテレビで視ながら「そういえば、米国でも軍事パレードがあったなあ、、、、」と思い出しました。みなさんのご記憶にもあるでしょうが、先日の米国の軍事パレードは、かなり「くだけた」、「ゆるい」、「笑顔振りまく」もので、中国のものとは対照的・真逆なものでした(兵士の足並みはそろっていました)。パレードの目的がそれぞれ異なるのかもしれませんが、「国威発揚」が目的ならば、どちらがそれにより合致しているかは明らかなのかもしれません。
で、何かと比較される米中ですが、私の勉強が正しいなら、日中戦争で中国に対してもっとも大きな軍事・物資支援をした国は米国です(確か、そのはず)。なので、先日の記念行事を行事の名称の通りに解釈すると、ロシアや北朝鮮よりむしろ米国に参加してもらった方が本当は意味があったのかなあ、、、、とか、思います。まあ、政治的な意味もあるでしょうから、開催者が満足しながら成功すれば良いのでしょうけれど。
で、先日「すでに季節はコクワガタに移った、、、、、」とか書きましたが、、、、、なんと、まだノコギリクワガタが!それも、けっこう大きなヤツがいました!今年はまだ暑いので、まだノコギリクワガタが出れるのかな?しばらくの間は、楽しませていただきます。ありがたい!


2025年9月1日
今日の昼休みに、近くのクヌギ林にいました。ちょっと高いところで蜜を吸っていましたので、無理に獲らず、カメラを拡大して撮りました。でも、おそらくこれが今年最後でしょうね、、、、、。


2025年8月31日
今日でいよいよ8月も終わり、、、、、。拙宅の近くに田んぼと畑があり、それらは里山のふもとにあります。本日の夕方、拙宅近くを散歩していたら、ようやくミンミンゼミの声が聞こえました。近畿地方(少なくとも、京都と滋賀)では、東京とは異なり、初夏から盛夏にかけてはミンミンゼミは街中におらず、山に入らないと鳴き声が聞こえません。これらの地域では、ミンミンゼミが街中に降りてくるのは、初秋です。生態研や拙宅近くでミンミンゼミの声が聞こえると、「ああ、秋やな、、、、」となります。そう言えば、8月21日のブログで書いた沖島では、8月21日の時点ですでに島内でミンミンゼミが鳴いていました。沖島は、その大きさに比して高い山(ケンケン山)があるので、ミンミンゼミもいるのでしょう。また、先日の25日と26日には、福井県立大学小浜キャンパスで集中講義をしたのですが、そこでもミンミンゼミが鳴いていました。福井県大の小浜キャンパスは、山の斜面に立地しています。でも、悲しいことに、この山ではシカの食害がひどく、植生がとても荒れていましたし、キャンパス内の随所にシカの糞がありました。こりゃ大変やなあ、と思いました。
んがっ!しかし、今年は今日になってもこの気温(体温以上)です。とても秋には思えない。これだけ暑いと、昼飯にはそうめんが美味しいですね。このブログで書いたのですが、韓国のそうめん(ソミョン)は、おすすめです!!!私にとっては、日本のそうめんはやわらかくて、どこか頼りない・物足りない。でも、韓国のソミョンは、見た目は日本のそうめんそのものなのですが、一口食べると、そのコシが違います。モチっとして、コシがあり、歯ごたえがあり、味そのものは日本のそうめんと同じなのですが、食べ応えがあります。美味いんです!でも、日本のスーパーや韓国物産店で韓国のソミョンを見たことがありません。私には、なじみの韓国物産店があるのですが、そこの女主人に韓国ソミョンのことを話したら、彼女は「一度、仕入れ業者に聞いてみるね!」とのことでした。韓国では、ごくごく普通のスーパーで、一袋(900グラムとか)が300円台から400円台で売っている、ごく日常的なものです。でも、日本のそうめんとは歯ごたえが違っています。私の韓国の友人は、「日本のそうめんの方が好きです。とくに、揖保乃糸が大好き!」とか言っていますが、、、、、。
やれやれ、いつになったら涼しくなるのだろう?でも、拙宅付近は、夜は涼しいです。昨夜は久しぶりに、扇風機無しでも眠ることができました。拙宅の1階は、盛夏でも就寝の際にクーラーは必要無く、扇風機で眠ることができます。とくに初秋から中秋は、秋の虫の声を聞きながら眠ることができるので、最高!です。今夜も、虫の声を聞きながら寝ます。楽しみです!
2025年8月30日
先日、某大学の部局長さんが中国とオーストラリアの研究者を連れて、生態研をご訪問くださいました。で、その夜は、草津駅前のちょっと高級な居酒屋(割烹くらいかな?)で、地酒を堪能しました。その際、当該のオーストラリアの研究者と、お互いの国の大学事情を話しました。彼が言うには、オーストラリアでも大学に対する国からの予算は毎年減額されており、かつ大学の組織改革もどんどん進められているとのこと。具体的には、The University of AdelaideとUniversity of South Australiaとが合併して、新しい大学「Adelaide University」が発足するとのことです。国からの予算が年々減る中、大学のさまざまなシステムを圧縮・効率化させて、来るべきより激しい時代に対応しなければならないとのこと。ああ、大学を取り巻く社会状況は、どの国でも同じなのかもしれません。当該の研究者は若手なので、「オーストラリアの研究者にとっては、大変辛い時代だ。かと言って、海外の研究機関に移って研究を続けるのも難しい」とのこと(アメリカなんか、とんでもない!と、おっしゃっていました)。彼は、「日本は、研究レベルが高く、住みやすそうで、できればしばらくの間は日本で研究したい気持ちはある」とおっしゃっていました。中国の研究者は、私と彼の会話を黙って聞いておられました。
さて、季節はコクワガタに移りました、、、、、が、まだまだ暑い!私が驚いているのは、雑草の生え方がハンパなくすごい!通勤で使う歩道などは、雑草と街路樹の枝が伸びに伸びて歩道をさえぎり、自転車の行き違いすらできないほどです。また、私の頭髪の毛の伸びも、とても早い!私の場合、頭の毛量が少ないので、体が自らを守るために毛の伸びを早めているようです(ホンマかいな?)。今度の日曜日は、全国各地で気温が40℃くらいとされ、今年は11月ごろまで暑さが続くと。我々の体が辛いのもそうですが、これでは琵琶湖が冬季に全循環しないかもしれません。今年の琵琶湖は、これからの9月以降、深水層や湖底・底泥が貧酸素化・無酸素化してイサザ、ヨコエビ、ベントスのへい死が起こるかもしれません。が、今年の暑さが長期間にわたることを考えると、来年1月以降の全循環も十分に起こらない可能性があり、つまりは来年の秋にもこれらの生物のへい死が起こる可能性があります。そもそも「冬季」、「冬」が来るのか?!とても、とても心配です。



2025年8月23日
本日、学生実習・ワークショップが無事終わりました。京都大学理学部の学生さんと東北大学農学研究科の院生さんがご参加くださったのですが、いやー、優秀な人たちでした!優秀な後輩さんたちを見ていると、とてもとてもうれしくなります。
さて、いつものクワガタですが、もうコクワガタの季節に移った、、、、、と思いきや、昨日の夕方、ノコギリクワガタがまだ出てくれていました。オスは小さいヤツで、メスも一緒に出てきていました。ありがたい!まだ暑いので、もう少し頑張ってくれるかな?
ところで、今朝の朝日新聞の一面に出ていましたが、韓国の新大統領・李在明さんがきょう初来日とのこと。これに伴い、彼は日韓間の歴史問題について、韓国の過去の政権での合意や解決策については「合意したりすでに実施した国家政策を簡単に覆すことはできない」と言明されたとのこと。これは大変勇気の要ることと、もうビックリ!しました。彼のこの発言は、我々日本にとってはありがたいのですが、韓国の中には強い反発を感じる方々も多いのではないでしょうか。私は、2015年に当時の安倍総理と朴大統領の間で合意した「最終的かつ不可逆的解決」について、あまりに急で、あっけなくて、「ホンマに大丈夫かいな?韓国の方々は、どんな気持ちやろ、、、、?」と、実は心配でした。私の最も親しい韓国の友人は、その当時から現在の李大統領と同じ考えでしたが、でもおそらく多くの韓国の皆さまはストレスを感じておられるでしょう。いずれにせよ、日韓関係は(過去の歴史を知り・理解することを前提として)前向きにかつ友好的に進展して欲しいです。
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2025年8月21日
今週は、京都大学理学部の学生実習「陸水生態学実習I」および京都大学生態学研究センター・共同利用・共同研究拠点事業「琵琶湖ワークショップ」の合同開催で、今日は「沖島実習」の日でした。実は、これらの企画において、「沖島実習」はみなさんが大変楽しみにしているもので、私もワクワクです!琵琶湖・沖島は、湖沼にある島としてはわが国唯一の人が住んでいる島です。が、島民人口は減少の一途をたどっており、私が京大生態研に赴任した2008年では400人程度であったのが、本日確認したところ、現時点では200人を切ったとのこと、、、、。これまでの最大人口は、800人とのことです。実際に人が住み、人間の社会・経済活動が行われているわが国唯一の貴重な島なので、なんとか存続して欲しい、、、、、。沖島は、過去に源氏の落武者7人が住み着いたのが、「人が住む島」としての最初であったとのこと。これは本日、「おきしま資料館」の方がご説明くださいました。で、その方がおっしゃるには、「7人で始まったので、最後は7人で終わるのかな、、、、、と」とのこと。いや、さみしいです。。。。とても良い島ですし、美味しいものがたくさんあるので、何とか踏ん張って、頑張っていただきたいです。私が四国・愛媛大学に赴任した際(1996年)、最初に松山駅に降り立った最初の印象は、「なんだか、ほんわかしたような、、、、」でしたが、沖島の港に降り立つときも、いつも同じような感覚になります。島って、とてもほんわかした、和やかな雰囲気なのです。確か、佐渡ヶ島に行ったときも、同じような気分を持ちました。
で、沖島のこんな場所で実習・ワークショップをやり、
こんな素敵なお弁当を食べました(湖島婦貴の会)。お弁当は、私はメインをビワマスの煮付けでお願いしていたのですが、実際はコイの煮たものでした(湖島婦貴の会の方が、「仕入れによるので、、、」とおっしゃっていました)。でも、こいつがとっても美味い!新たな発見でした。あとは、アユのから揚げなど、美味しいものばかり!まさに琵琶湖の幸満載です!
でも、新たな発見というか、とても重要な情報は、先の「おきしま資料館」で得られました。当該館の説明者の女性は、沖島の歴史と文化について数々の大変興味深いご説明をしてくださっただけでなく、「沖島漁師の操業グラフ」も特に強調してご説明くださいました。琵琶湖の湖魚を楽しむ方々、この情報は大変重要です!是非、ご参考下さい。それにしても、「おきしま資料館」は、今年に入ってからテレビなどで紹介される機会が増えたと思いますが、手作り感のある外観・内装とは言え、内容がとても充実した素晴らしい博物館です。ご説明くださる女性の方も大変気合いが入っており、とても勉強になります。沖島観光で来られる方々は、ぜひ「おきしま資料館」でお勉強ください!



2025年8月18日
チェコの水生生物研究所のClafy Fernandes博士およびMichaela M. Salcher教授らが中心となってまとめてくださいました以下の論文が、Nature Microbiology誌で公開されました!
Ecophysiology and global dispersal of the freshwater SAR11-IIIb genus Fontibacterium. Nat. Microbiol. https://www.nature.com/articles/s41564-025-02091-8
当該論文では、当センターの琵琶湖調査船「はす」で採集したサンプルによるデータも用いられ(京大・化研の岡崎さん)、第4期中期計画期間中における当センターの共同利用・共同研究拠点の重要な成果の一つとなるでしょう。
正直、私の貢献は大変小さいので、居心地が悪いやら恐縮至極やら、、、、、。でも、当該論文の発表は、琵琶湖研究が盛り上がるきっかけの一つとなるでしょうし、当該論文を読んだ若者が「琵琶湖研究、やりたいっ!」と思ってくれるかもしれません。そのような動きが、他の湖沼における研究にも広がって欲しいです。湖沼などの淡水・汽水生態系(これが、Limnologyの扱う範囲)は、人間生活のすぐそばに存在し、我々の生活に密着した、我々の生存に欠かせない存在です。湖沼や池などの淡水・汽水生態系の無い都道府県は、ありません。みなさんが、大きくて広い海洋の研究のみならず、湖沼・池・河川・地下水・沿岸海洋にも興味を持っていただき、かつそれらの研究にも関わっていただけたらと、心から願います。
2025年8月16日
京都国際学園が、今日も勝ちました。素晴らしい試合内容で、相手の香川・尽誠学園もとても良く健闘しました。このレベルになると、選手は良く鍛えられており、どのプレーにも訓練の賜物である高い技術と精神力がうかがえます。また、この試合のNHKの実況は、NHK大津の別井アナウンサーでした!私は、別井さんの大ファンなので、もう嬉しくって!私は、彼の声質が好きで、さらに彼のしゃべりは大変楽しい!のです。
今朝の朝日新聞やネットのニュースでは、京都国際学園やその校歌に対する誹謗中傷のことが報じられています。当該の校歌の最初の一語が、まずは問題とされるのかもしれません。が、「学校による提供」とされる和訳では、漢字2文字であるその語の間に「の」を入れています。これはとても良く・深く配慮されたものと、私はいつも感心し、かつ大変ありがたく思っています。
それにしても、韓国(人)や朝鮮(人)に対する誹謗中傷とは、私はとても辛く悲しく思います。私が住む滋賀県は、朝鮮とは長い・深いかかわりがあります。つまり、かつて白村江の戦いで敗れた百済の朝鮮人高官たちが日本に逃れ、現在の滋賀県・蒲生郡周辺に定住したと、司馬遼太郎さんの「街道をゆく」の第2巻「韓のくに紀行」に書かれています(294から304ページ、朝日新聞出版、2014年)。彼ら朝鮮人は、かつては国際的に最新・最先端であった制度、法律、仏教などを、当時設置された大学のような組織の教員として日本の若者を指導し、この官僚養成システムを通じて我々日本人は自らの国造りに資したことが、当該の「街道をゆく」に書かれています。つまり、朝鮮の方々の指導が無ければ、わが国は現在のような発展を遂げられなかったかもしれません。また、江戸時代、秀吉の朝鮮出兵で最悪の状態に陥った日本・朝鮮関係を修復すべく、徳川幕府が何回かにわたって「朝鮮通信使」を迎え入れて大変におもてなしをし、滋賀県には現在も「朝鮮人街道」が残っており、この街道は歴史・文化・観光として貴重かつ重要な財産となっています(門脇正人、「朝鮮人街道」をゆく 、淡海文庫 6、サンライズ出版)。この時代に活躍したのが、滋賀県・高月出身の、私が尊敬差し上げている雨森芳洲さんです。つまり、わが国と朝鮮・韓国とは、互いに「善隣」であり、ともに共栄すべきパートナーです。
で、今夜見つけたカブトムシ。拙宅から歩いて10分の例の木です。このカブトムシは、まだまだ元気!なようです。ホッとしました。


2025年8月14日
本日、久しぶりに職場の近くで有名なカブトムシ・クワガタムシの獲れる場所に行きました。当該の場所は、近隣ではとても有名な場所なので、6月から8月はかなり頻繁に、それも昼夜を問わず誰かが虫取りに来ています。で、今日の時点ではまだカブトムシはたくさんいました。下の2匹はその一部で、他にも周辺の木の下に落ちている(?)個体や、木の上の方で蜜を吸っている個体もいて、数の上だけから見ると「まだまだ大丈夫!」に見えます。しかし、実際はそうではありません。例えば左(スマホでは上)の個体ですが、いわゆるアカカブトで、カッコ良いです。が、コイツは木の下に落ちており、私が短い角を持つともうフニャフニャでした。元気なカブトムシの場合、短い角を持って持ち上げると、なんかこうカブトムシを持つ手にビンビンと躍動感が伝わります。でも、この左(上)にあるアカカブトにはそれが無く、フニャフニャなのです。このようにフニャフニャになったカブトムシは、日が昇った後に土にもぐることも木の高い位置まで登ることも出来ず、土の上でじっとしているか木の低い位置でじっとしているかの、いずれかです。一方、右(スマホでは下)の個体は木の幹で蜜を吸っていました。が、ご覧の通り、ハネに大きな穴が開いており、満身創痍といった感じです。この写真は、カブトムシとスズメバチから20センチ程度の距離で撮影したのですが、こいつら両者は蜜の取り合いに集中しており、私がいることなんかまったく気にしていませんでした(だから、撮影できた。でも、大変危険なので、良い子はマネしないでね)。お盆のこの時期は、もうカブトムシの季節は終わりなのでしょう。
そう言えば、明日は8月15日ですね。日本では、この日の呼び方には2通りあります。通常は「戦争が終わった日」と言うのですが、本当に正しくは「戦争に負けた日」なのでしょう。でも、国としては前者の呼称を使います。しかし私は、後者の呼称を採りたいです。戦後の日本が大きな経済発展を遂げ、でも今日に至るまでなんやかんやと誤魔化し誤魔化しして取り繕いながら、気が付いたら国際的に後塵を浴びている現状は、まさに我々の現実や歴史的真実を隠すかのような言葉の表現で誤魔化してきたからなのではないかと、愚考しています。正しく勉強もせずに、修正主義に陥り、言葉のまやかしでその場を取り繕うのは、もはや世界で通用しないのでしょう。もちろん、これはわが国だけに言えることではないのでしょうけれど。


2025年8月11日
昨日来、私が住んでいる地域ではときおり激しい雨が降っております。一方、鹿児島や熊本では大きな被害が出ており、大変深刻な事態となっております。今回の線状降水帯で被害に遭われたすべての方々に、心よりお見舞い申し上げます。
それにしても、昨夜のNHKスペシャル「イーロン・マスク”アメリカ改革”の深層」は、私にとって大変恐ろしい内容でした。DOGEによる各種行政機関の縮小や閉鎖は、番組をそのまま理解すると、DOGEが一方的にかつ強制的に行っているとのこと。また、官僚個人についても、「密告」に基づいて、これも一方的かつ強制的に解雇されるとのことです。DOGEによるこのようなやり方は、今までの民主主義国では無かったことのように思います。少なくとも、浅学菲才で固陋寡聞な私は、知りません。米国は、「世界の警察」みたいにふるまって国際的には煙たがられる面もあった一方、USAIDのような途上国・戦争被災国支援も積極的に行って国際的な尊敬も受けていたと、私は理解しています。でも、USAIDは(ほぼ?)閉鎖されました。
イーロン・マスク氏はすでにトランプ政権を離れたとはいえ、彼がいなくなった後のDOGEでは彼の仕事を引き継ぐメンバーによって上記のやり方が継続されているとのこと。それも、弱冠28歳のIT企業出身者(?)が強引に事を進めているとのことです。こんなことを申しては大変失礼ですが、20代後半の若い方に社会の仕組みや動きが十分に理解できているとは、私には思えません(いや、当該の彼は、大変極めて優秀なのかもしれませんが)。このままでは、米国官僚の仕事に対するモチベーションが大きく低下し、官僚組織が動かなくなり、米国は国家としても機能しなくなるかもしれない、、、、。
加えて、昨夜の番組では、イーロン・マスク氏が立ち上げた「アメリカ党」の支持者の家族の紹介もありました。当該のご家族は、(マスク氏を真似て?)子供を14人作りたいと、子供の教育は通常の学校には通わせずAIによる優れた教育システムで行うと、いずれはAIが支配する社会になるのでそれに対応しなければならないとのことです。私は、昔々、「人間とは人と人との間と書きます。これは、人間は他人とのつながりで生きていることを意味しているのです」と、たしか小学校で習った記憶があります。上記のご家族は、どうやらこれとは違った考えをお持ちであり、私からすれば彼らのようなユニーク・奇異なお考えの方々も容認する米国社会とは、7月26日の拙ブログでも書いたように「(同調圧力がほぼ無い)個人主義社会である米国ならでは」なのかもしれません。
でも確かに、先日のWBSでは(いつだっけ?)、米国の雇用統計が悪化してきている一つの要因として、人間の仕事がAIに取って代わってきていることが専門家によって指摘されていました。つまり、米国では日本より早く(?)、人間の仕事をAIがやるようになって、人間の仕事が減ってきている可能性があるとのことです。
話は変わりますが、これも先日のWBSでは(確か、先週の水曜日か木曜日)、日本の株価が今後どうなる?について、2人の専門家のそれぞれ違った意見が紹介されていました。お一人は、年末に向けて45000円ほどになるとのこと。もうお一人は、企業業績が振るわないので40000円程度に収まるだろうが、日本の総理大臣が誰になるかによっては45000円もあり得るとのことです。問題は、その「誰」でして、、、、、、当該の専門家が曰く「Tさん(女性)」だそうで、彼女が総理大臣になれば「アベノミクスの再来効果」が出て、株価が上がる可能性があるとのことです。実は、私はこの事態はあまりうれしくありません。だって、、、、ねぇ、、、、。経済が良くなることは、我々研究者にとっても良いことです。でもねぇ、、、、、。「善隣外交」。
で、気分を変えて、いつものクワガタムシです。まだ、こいつらには会うことができます。ノコギリクワガタは、小さいものばかりですが、まだ元気なようです。一方、コクワガタは、おそらく10月ごろまでは会えると思います。右の写真、昼間に隠れているつもりのオスのコクワガタですが、こんな写真も面白いでしょ。


2025年8月7日
本日、弊センターの「生態学研究センターニュース」のNo. 156が発行されました(ここを、クリック)。この号では、私は「センター長を退任するにあたって」と題して、この12年間の皆様に対する私の感謝の気持ちをつづりました。興味のある方、是非、ご一読下さい。
2025年8月3日
最近、拙宅から歩いて10分の崖の木に行くことが多いです。日中は、なにせめちゃくちゃ暑いので、毎日一万歩をやるには夜も歩かねばならないのです。でも、そのおかげで、クワガタ・カブトムシを観ることができます。で、「一本の竹にしがみ付き、、、、」だと、カメラのフォーカスを合わせるのに一苦労します(左の写真)。で、ついに意を決して、もっと深くまで立ち入り、当該の竹を背中にして体を安定させて撮影したのが右の写真です。その日に出てきたクワガタの種は違いますが、やはり体を安定させる方がフォーカスし易いですね。
ところで、トランプ米大統領が米国の雇用統計を所管する労働省幹部を解雇しました。報道によると、トランプ大統領は経済指標に過敏になっているとのこと。でも、国のために必死に真面目に働く官僚をこんな形で解雇しては、一生懸命に仕事をしている彼らのやる気をなくさせ、国のために奉仕しようとの意欲を大いに減じてしまうでしょう。かつての中国では、「大躍進」という政策が進められ、当該政策によって大変な被害が出たことがフランク・ディケーター著、中川治子訳「毛沢東の大飢饉: 史上最も悲惨で破壊的な人災 1958-1962」、 (草思社文庫 2019年)に書かれています。「大躍進」では、「中国の製鉄は、15年で英国を抜いて世界一となる!」を目標に、製鉄には素人である農民が土で作った「土法高炉」を使って、自宅の鍋などの鉄器を溶かして粗悪な鉄を作りました。また、農業ではより高い生産が求められ、各地の農地で現実にはあり得ない収穫高が捏造され、その情報しか中央政府に報告されませんでした。中央政府としては、各地から上がってくる粗悪な製鉄の量や非現実的に高い農業生産高に基づいて国力をアピールすることとなり、農作物の輸出にも力を入れましたが、そのことで国内では深刻な飢饉に陥ったことが、上記の書には大変詳しく書かれています。
で、ひるがえって、トランプ大統領の今回の労働省幹部解雇の件です。中国の大躍進の場合は、地方幹部(?)が中央政府に忖度して、間違った・捏造された情報を報告していました。一方、トランプ大統領の場合は、国のトップ自らが「(間違いでも良いので?)自分に都合が良い情報を持って来い!」ということのようです。つまり、中国の大躍進の場合は、(情報収集のやり方が良くなかったとは言え)中央政府は地方幹部にある意味だまされた面もあるかもしれません。が、トランプ大統領の場合は、国のトップ自ら官僚に対して「間違った仕事をしろ!」と言っているようなものです。これが、民主主義について世界の模範たるべき米国の現実かと思うと、落胆せざるを得ません。


2025年8月1日
私事ながら、本日、我が人生で59回目の誕生日を迎えました。来年は、嗚呼、赤いチャンチャンコかあ、、、、、。
で、一昨日の夜、今度は虫に手を触れずに、そのままの状態で写真を撮りました。(60歳近いオジサンが)一本の竹にしがみ付き、崖から落ちないように注意しながら、何とか撮影した20枚ほどの中から厳選した2つです:
それだけ。これからも、よろしくお願いいたします。


2025年7月30日
昨日は、県のある機関の外部評価的な委員会の司会を午前9時から午後5時までやりました(もう、ヘトヘト)。今日は、午前中は私が指導する留学生の修士論文審査会、午後はちょっと重い審査会の司会と、司会的な仕事が続きます。司会ってのは、案外と疲れます、、、、、。
ところで今朝、ロシア・カムチャッカ地方でM8.8と、非常に大きな地震がありました。当該地方やサハリン州では、深刻な被害が出ているとのことです。ロシアは、ウクライナとの戦争で国際的な非難を浴びており、わが国でもロシアやプーチン大統領に対する印象は大変悪くなっています。でも私は、今回の事態を受けて、わが国としては人道的見地に立ち、緊急支援をすべきと思います。わが国はカムチャッカ地方に比較的近いので、他の国よりも迅速に現地に災害支援隊や医療チームなどを派遣できると思います。ロシアが日本からの支援を受け入れるかどうかは分かりませんが、世界のどの国よりも地震による被害を経験してきたわが国は、今回のカムチャッカ地方への支援でも大いに貢献できるはずです。やはり、なんだかんだ言っても、「善隣外交」はすべきと思います。

2025年7月27日
写真は、拙宅から歩いて10分ほどにある、ちょっと崖になっている場所に生えている木に、昨夜いたカブトムシです。私にとっては、今年初めてのカブトムシ!私は、昆虫を写真撮影する際は、とにかく手を触れずにそのまま撮影したいとは考えていますが、何せ小さいとは言え崖の途中にあり、ちょっと距離もあるのと葉っぱがジャマでもあり、60歳ちかいオッサン(爺さん?)ですが「うむ、やるかっ!」って、崖を登り(いや、そんな大げさではないですが)、こいつを捕まえさせていただきました。なので、道路の上での撮影です。撮影後は、「すまんな。ごめんな。」と謝りながら木に戻しました。嗚呼、でもやっぱ、カブトムシってカッコ良い!私は、大人気(おとなげ)ないですね、、、、。
で、参議院選挙後、石破総理が続投か辞めるのか?、あの新興政党のこれからは?というように、最近やたらと政治が盛り上がって(?)います。もちろん、国民が政治に関心を示すこと自体は、むしろ良いことかもしれません。が、あまりにも現実離れした主張や議論はいかがなものか?と、思います。例えば、ある政党所属のある議員は、「(日本にとっては)核武装が最も安上がり」であるとおっしゃいました。この発言については、当該政党の党首は核保有についての当該議員の発言を否定しつつも、「安上がり」、「コストは、それほどかからない」については肯定的とも取れるお考えのようです。が、核兵器の保有はそんなにたやすいものではないと、故岡本行夫さんが述べておられます。外務省・北米第一課長などを歴任、橋本内閣と小泉内閣で総理大臣補佐官を務め、外交評論家でもあった岡本行夫さんの著書「危機の外交:岡本行夫自伝」(新潮社、2022年)の164ページには、日米同盟や国際的な軍事問題に実際に携わったご自身のお考えとして「僕は『平和国家の日本は核を持つべきでない』と言う前に、『カネも、人も、場所も無理だからおやめなさい』と言うことにしている。」と述べておられます。彼がそのように述べる理由は、同書の161ページから164ページにかけて説明があります。政治家の方々、特に政党の党首の方々には、わが国の将来に関わる極めて重要な案件について十分にお勉強いただき、軽々なご発言を避けていただきたい。それこそ、「綸言汗のごとし」です。

2025年7月26日
今日も、暑いっ!今年は、この暑さが6月から始まっています。気象庁によると、今年も10月まではかなり暑いとのこと。そうなると心配なのは、琵琶湖です。ご存知の通り、ここ10年近くは「長くて暑い夏と、短くて温かい冬」の気候変動(地球温暖化)によって、「琵琶湖の深呼吸」(琵琶湖の湖水が、表層から深層までの全体的に鉛直方向に完全に混合すること)が不十分となっています。2019年と2020年は琵琶湖の深水層まで十分に循環しませんでしたし、その他の年も循環の開始時期が以前(20年、30年前は、1月中旬)と比べて遅く、2月中下旬とか、遅い年は3月中旬でした。そうなると、「深呼吸」したとは言え、十分な「深呼吸」には至らず、湖底や底泥の酸素が十分に行きわたらないままに春となり、夏には水温成層して表水層がフタとなって深水層まで酸素が届くことがほぼ無く、湖底や底泥では沈降してくる植物プランクトンが蓄積して、蓄積した植物プランクトンを底生動物(ベントス)や細菌などが食べたり分解したりして酸素を消費して、そうこうしているうちに秋となり、秋が深くなる前あたりには湖底や底泥は貧酸素(場所によっては無酸素)状態となります。となると、琵琶湖の湖底や底泥に住む生き物(イサザ、ヨコエビなど)が大量に死んでしまいます。今年は「特に長くて暑い夏」となりそうで、そうすると以上に述べた現象がより深刻化するかもしれません。琵琶湖が、大変、大変心配です。
さて、現在注目度No.1のあの方、およびあの方の仲間たちですが、本日、2回目の特集番組があるとのこと。これが、ネット上ではかなりの論争となっているようです。私は、「あの方は、自己中心的で良心や他者への共感に欠ける人格特性を持つ人間なのでは?」と、拙宅の書棚にある過去に読んだ関連する書籍の数冊を読んでいます。それらの書籍では、「当該の人間がそのような人格特性の人間なのか、専門家でも判断が難しい」とありますし、私も本を数冊読んだくらいではあの方がどんな方なのか、何とも分かりません。ただ、あの方が「平気でうそをつく」ことは、分かります。私は、「平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学」、M・スコット・ペック (著), 森英明 (翻訳)、(草思社、2011年)に続いて、「良心をもたない人たち」、マーサ・スタウト (著)、木村 博江 (翻訳)、(草思社文庫、2017年)を読み終え、現在はロバート・D. ヘア氏の著作になる、あの有名な本(題名は、あえて伏せます)を読んでいます。これらの本のうち、2つ目のものの181ページ目には興味深いことが書いてあり、東アジア諸国(具体的には、中国と日本)では自己中心的で良心や他者への共感に欠ける人格特性を持つ人間の割合が0.03から0.14%と、欧米(4%くらい)に比べてきわめて低いとのことです。スタウト氏はこの結果について、個人主義社会である欧米では反社会的行動をとる人間をはびこらせるが、東アジア諸国は集団本位の社会のために社会が反社会的行動をとる人間を抑えているのではないか、と考察しています。これは、スタウト氏に言われてみればその通りかもしれず、少なくともわが国・日本は「同調圧力が強い国」です。ここ数年、日本における同調圧力の大きさが問題であると指摘されることがありますが、「反社会的行動をとる人間をはびこらせない」ためには、日本における同調圧力は必要なのかもしれません。同調圧力って、ちょっと窮屈、、、、と思うときがありますけどね。
個人主義社会であるヨーロッパではすでに数年前から極右勢力が台頭し、極右政党の議席が伸びています。集団本位社会である日本ですらあの方と仲間たちが出てきたということは、日本の国情不安定化を象徴しているのかもしれず、トランプ政権の影響もあいまって、世界各国においても国情不安定化を導いているのかなぁ。
2025年7月24日
ご参考のため、日本のクマゼミです。
先日、7月14日の中国のセミと似ていますが、日本の方は黒光りしている気がします。まあ、実物を見ないと、分かりにくいですね。でも、鳴き声は、明らかに違います。
で、昨日、セミの幼虫が脱皮・羽化する途中、木に登っていく様子を撮影しました。
彼女/彼は、必死に登っていました。何ゼミなのだろう?
ところで、現在注目度No.1のあの方の政党ですが、今朝の朝日新聞には、当該政党が某新聞社の取材を拒否したとのことです。当該政党および党首は、まだ政党としての責任や義務について、十分に理解しておられないようですね。彼らは、自主憲法を提案していますが、その中で、教育勅語を支持する記述があることが世間一般では問題視されています。教育勅語については、数年前、自民党の西田昌司氏が教育勅語を「日本人の伝統的な価値観だ」と評価したことが大きな問題となりました。西田議員は、沖縄・ひめゆりの塔についても物議をかもしておられます(でも今回、当選したんだよな、、、、、)。私は、教育勅語や歴史の専門家ではないのですが、教育勅語に基づくと、若者を戦争に動員しやすくなると専門家は指摘しています。トランプ政権、および東アジア情勢の緊迫化を考えると、わが国の安全保障をどうするか?は、大変重要な問題です。私は、可能な限り外交で乗り切って欲しいと、切に思います。一方、日米安保体制は維持しつつも、国防・防衛体制の整備は、わが国としても必ず行わねばなりません。7月16日のブログで言及した「平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学」、M・スコット・ペック (著), 森英明 (翻訳)、(草思社、2011年)では、「完全徴兵制度ー非志願兵制度-こそ、軍隊を健全に保つ唯一の道である(395ページ)」との主張、および関連の議論が382ページから397ページにわたってなされていますが、その議論内容は理解するとは言え、戦争への軍隊派遣は、あって欲しくない・できるだけ避けたい事態です。



2025年7月22日
EAFESは、楽しかったあ!「国際会議」ってのは、元々楽しいものですが、これが日韓中の会議となると、何か・どこか独特です(日韓のサッカー戦、日中の卓球戦なんかも、そうですよね)。日中韓の企画は、お互いに文化が近いとか、英語ネイティブではないから話しやすいとか、何か・どこか「スッと、仲間になれる」気がします。今回のEAFES東京では、東京大学の宮下直・大会長が思わずつぶやいたのですが、「若いやつ、多いなあ、、、、生態学会の国内大会より多い」です。日韓中の若手、とりわけ大学院生の参加者が多く、会場はどこも若さ溢れんばかりでした。大学院生(?)が企画するシンポジウムに参加したところ、司会を務める院生が不慣れでしたが、それはそれで立派にやり遂げておられ、とても素晴らしいシンポでしたし、むしろ会場の私を含む先輩がもっと積極的に発言するなど、当該院生を盛り上げて差し上げるべきだったなあ、、、、と、反省しきりです。でも、EAFES東京は全体的に大変良くオーガナイズされ、若手が多くて活気に満ちており、韓国・中国の参加者もみなさん笑顔で、とても素晴らしい大会でした。お世話になった東京大学の皆様、誠にありがとうございました!
さて、大会期間中の7月20日、わが国の参議院選挙が行われ、、、、、皆さんご存知の通り、自民党・与党は大敗し、従来の政党もそれほど議席は伸びず、それに対して一部の新興政党が大躍進しました。その中でも、排外主義を謳う極右的政党の躍進は凄まじいものがありました。これを考えるに、今のわが国では「国際」、「多様性」、「異分野・異文化交流」というのは、我が国民にそれほど支持されないのか?と、考えさせられてしまいます。私は、決してそのようなことは無いと、思っていますが。。。。。もし現在の日本が排外主義的な、自国民優先的な思想で満ちている、あるいは少なくともそのような思想がdominantであれば、今回のEAFESのような大会を行うことってどうなの?と、悲しい思いがします。
今般の参議院選挙で、今後の日本の国情は不安定化するでしょう。それが短期的なものであれば良いのですが、参議院議員の任期は6年と長く、不安定な国情はしばらく続くかもしれません。でも、国際交流は、たとえ草の根であっても、ほそぼそでも継続すべきです。私は、EAFESのような国際交流は必ず重要ですし、わが国の国益に必ず結びつきますし、交流する各国の若手人材育成にも必ず貢献できると信じています。だから、今後もこのような国際交流に関して、自分ができるほんの少しの貢献でも差し上げたく思います。次は来年、ある学会の日中韓国際大会の実現です。私がホストするものではないので、お願いする相手にいろいろとご負担や無理をお願いするかもしれない。。。。でも、何とか前向きにご検討願いたい。
2025年7月19日
現在、日中韓の生態学会の合同大会であるEAFESに参加するために、東京におります。うん、やはり東京では平地でミンミンゼミが鳴いています。関西では、ミンミンゼミは山の中に入らないと鳴き声が聞こえません。それが、晩夏になると、関西のミンミンゼミも平地に降りてきます。ごく一部ですが。
さて、EAFESのこともあってか、この一週間ほど、中国で研究をしている日本人とお話しする機会が何度かあります。それらの方々は、みなさん、いわゆる「成功者」でしょう。私は、中国で研究する日本人研究者の全員が「成功者」ではないことは存じ上げていますし、成功している方々の所属する大学や研究所がそれらの「成功者」にとってたまたま好適な環境であったのかもしれません。ですが、今から述べることは、現実です:
(1)ある日本人若手研究者が中国のとある大学で就職した際、スタートアップとして配分された研究費は、日本で良く見るスタートアップの研究費と比べてゼロが2つから3つ違う。
(2)昨夜、食事をご一緒させていただいた中国で研究している日本人研究者は、この7月(?)から給料が3倍(4倍だったか?)にアップされ、60歳代後半ではあるが任期がさらに5年追加された。彼が言うには、「中国は、『人を大切にする』国です。日本って、研究者を大切にしないでしょ。でも、中国では研究者を大切にしてくれて、私は『中国は、人を大切にする国である』と思っています」とのことでした。
(3)古い話し(?)ですが、去年の韓国・済州島でのEAFESで中国生態学会の会長から「研究を発展させたいなら、カネを付けなければダメだ!日本は研究にカネをつぎ込まないだろ。だから日本の研究は伸びないのだ!」と、かなりあからさまに、かつ面と向かって言われました。
繰り返しで恐縮ですが、上記はごく限られた「成功者」のみの話しかもしれませんし、研究者以外の職業については私は全く知りません。が、上記は私が実際に聞いた話しです。
2025年7月16日
本日、ようやくクマゼミの声を聞きました。いよいよ、本格的な夏か、、、、例年より、ちょっと早いかな。
私は、現在注目度ナンバー1の方に一言申し上げたい言葉があります。それは「綸言汗のごとし」です。組織のトップの一言は大変重く、何事も軽々な発言は慎むべきです。もっとも、その方が自己中心的で良心や他者への共感に欠ける人格特性を持つ人間なら、先の言葉は何も意味もありません。実は、私はずっと以前、そのようだと思われる方と関係しそうとなり、自分を守るために勉強・対策すべく数冊の本を読み、今も自宅にはそれらの本があります。別に今般、当該の注目度ナンバー1の方と関係することは無いのですが、単なる興味と向学のため、近々「平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学」、M・スコット・ペック (著), 森英明 (翻訳)、(草思社、2011年)を、もう一回読もうっと!



2025年7月15日
無事、帰国し、生態研に来ています。ほんの数日間、生態研を離れていただけですが、本日にはすでにヒグラシがしっかりと鳴いていました。が、クマゼミはまだです。
昨日、ホテルを出て空港に向かう間のタクシーでは、ある国の若手女性研究者も同乗していました。で、一時間ほどの間、結構話しが盛り上がりました。その内容は、お互いの国の研究者状況です。
彼女は、「シンイチ、あなたの国では、研究者が職を失う危機感って、ある?」と聞いてきました。私は、「日本の若手研究者は、ポスドクとして不安定な状態にあるので、あなたと同じ状況なのでしょう。一方、私のようなシニアになると、そのプレッシャーはより低くなりますが、、、、」と答えると、彼女は「私の国では、すごくあるの!もう、来年は研究者ではなくなるかもしれないみたいな、、、、」と言い出しました。なんでも、彼女の国では、ポスドクに限らず、助教(や准教授も?)の間は、年に2報は必ずpublishしなければならないとのこと、そしてそのうちの1報は必ずトップジャーナルでないとダメだとのことです。私が、「トップジャーナルって、どんな?」と聞くと、彼女は「私の国では、各分野ごとにジャーナルのランキングがあって、ランキングにはトップグループと2番目、3番目とかのグループもある。そのトップ、つまり1番目のグループに属するジャーナルに、年に少なくとも1報は発表しないと、まずは給料が下がり、それが次の年も発表できなかったら更に大きく下がり、、、となって、結局は早い時期に研究者を続けられなくなるの。私の国の若手研究者は、そのプレッシャーがとても強くて、もう辛くて、、、、」とおっしゃっていました。彼女は、大学院時代を外国で過ごしたそうですが、彼女はその時代を振り返って「私が大学院を過ごしたある国では、みんな研究も人生も楽しんでいて、本当に幸せそうでした。。。。。もっとゆとりがあったというか、ゆったりしていました。その国ではそうなんだなあと、その時はボンヤリ思っていました」とおっしゃっていました。
で、ジャーナルの話しになり、彼女も私も環境関係の研究者ということで、先日話題にした「S△O△EN」の話しとなりました。実は彼女も「S△O△EN」に1報の論文を持っており、「あの雑誌は、IF(インパクトファクター)が高いですよね。だから、私の国では若手の多くがあの雑誌に論文を発表してきました。でも、今はIFどころかClarivateに残るかどうかも怪しいでしょ。だから、若手は本当に困っています」とのことでした。
日本では、研究倫理・公正チュートリアルの講義を徹底しており、研究者各個人の研究上の倫理、モラル、責任、社会貢献などについて厳しく教育を受けます。これは、他の国でも行われているのでしょうが、いくら徹底しても研究不正を撲滅・ゼロ化することはできず、毎年何かの事件があります。が、研究者だけでなく、研究を発表する媒体・プラットフォームとしての学術誌・出版社にも研究倫理・公正を学んでいただく必要があるのかもしれません。
2025年7月14日
現在、中国の寧波大学(のホテル)にいます。今日の午前中に発表が終わり、午後は自由時間でした。
良く言っていただくのですが、私の発表は「energetic」だそうです。質問もたくさんいただき、発表後も何人かの研究者とディスカッションして、私の発表に対する反応は良かったと思います。ふうっ、、、、。ありがたい。
で、ホッとしながら、寧波大学のキャンパスをブラブラと楽しんだのですが、なにせ暑いっ!で、セミがたくさん鳴いています。日本のニイニイゼミと同じ鳴き声のセミもいますが、今dominantなのは別のヤツです。
これを、何とか撮影できました(これを撮るのが、実は大変でした)。見た目は、形と大きさは日本のクマゼミですが、色はクマゼミのように黒ではなく、もう少しくすんだ緑色がかった黒色で、鳴き声は(クマゼミではなく)日本のアブラゼミをもう少し暑苦しくしないような声です。でも、さすがにクワガタは見つからなかった、いや見つけられなかった(日本人のオジサンが、木を蹴ったり、木の根元を掘り返していたら、多分、拘束されます、、、、、、、)。
明日、帰国します!






2025年7月11日
昨夜、拙宅から歩いて10分ほどの木で、こいつを見つけました。ちょっとした崖に生えている木なのですが、撮影には距離があり、60歳近いオジサン(オジイサン?)が必死に捕らえました。私は普段、クワガタを獲らずにそのままの状態で写真に撮るようにしているので、彼に対してちょっと申し訳なかった。。。。。。
では、中国・寧波に行ってきます!それにしても、今年はクマゼミが鳴き出すのが遅いなあ、、、、、。



2025年7月9日
昨日は、京大に行ったのですが、ん?まだクマゼミが鳴いていない、、、、、。私にとって本格的な夏は、クマゼミが鳴いてからです。桜にしろ、セミにしろ、京大や京都の方が早く、滋賀、とりわけ生態研周辺は一週間以上、時期が遅れます。そういえば、昨夜、生態研のCERの森から、一瞬でしたがヒグラシの声が聞こえたような気がします。今日は聞こえるかな?
で、今度の金曜日から中国・寧波の寧波大学に行き、The 6th International Forum on Watershed Ecological Securityという国際会議に参加して、Keynote speechをします。この会議は、中国では南水北調という巨大水利プロジェクトがあり、それに関係する南陽師範大学の研究プロジェクト(李玉英教授がリーダー)の一環です。私は、この研究プロジェクトで南陽師範大学の客員教授(無報酬)となっており、毎年1回はこの理由で中国出張のために李教授のお世話になっています。ありがたいことです。
さてさて、、、、トランプ大統領から石破総理宛てに25%の関税を課す手紙が来て、自民党にとっては大変戦い辛い参議院選挙となりました。私はこれまで、今回の参議院選挙に関する討論番組は、ビデオを撮るなどして、できるだけ全て視聴しています(NHKのものは、全て視聴しています)。それらを視ていると、うん、やはり、少なくとも私の一生のうちで日本の政権を執ったことがある現存する2つの政党は信頼できると思います。私は、大学勤務ということがあり、やはり選択的夫婦別姓制度を実現して欲しいと考えています(NHKのアンケートでは、当該案件は「政治に期待する優先課題」としては最も低いランク(1%程度?)でしたが)。そのほか、企業・団体献金の禁止、政治とカネの問題についての誠意ある対応については、私の投票先の意味で大変重要です。今後の日本は、良い方向に変わって欲しい。
それに関連して、今、杉野剛さん著の「国立大学法人の誕生」(ジアース教育新社)の2回目の読書中ですが、国立大学法人の制度設計に関わった文部省(文部科学省)および国立大学協会の方々のご努力、胆力、英断、政治力に、改めて感服しています。中国の世界的台頭、そうは言ってもアメリカのすごさ、にもかかわらずトランプ大統領による災禍、これら諸課題に対するヨーロッパのしたたかさなどと比べると、「わが国・日本は周回遅れ」と専門家が言うのですが、国立大学についてはまさにこれから法人化の成果が問われます。これに加えて、国際卓越研究大学と地域中核・特色ある研究大学の成果が加わって、(25年後には)日本の国力が再びアップ!することを期待したいです。


2025年7月5日
今日は、訳あって拙宅の庭作業だったのですが、「ついでや!」ってことで30分ほど草むしりをしました。んがっ!なんとも暑いっ!草むしり始めて数分で滝のような汗!でも、ある程度の切りが付くまでと、30分ほど頑張りましたが、もう汗だくだく!
写真は、今日の草むしりとは関係ありません。今年は、もう6月からこの暑さ!10月末ごろまで続くのだろうか、、、、、、。
新しいインパクトファクター(IF)が出て、一週間か二週間でしょうか。私の関連学問分野では、多くの学術誌のIFが下がっています。日本陸水学会のLimnology誌は、少し上がりました。で、「S△O△EN」という雑誌(IFは高い)があるのですが、この雑誌はこれまで、数々の「問題」を引き起こしてきました。そしてついに、ある国では「S△O△ENに掲載された論文は、博士論文に含めてはならない。また、研究職への応募の際、S△O△EN論文は評価を下げることになる。」となってしまったそうです(聞いた話しですが、おおよそ、そのようなことだそうです)。実際、Clarivateのサイト上では、S△O△ENは「At the point of JCR release in June 2025, this journal was ‘On Hold’.」となっています。そうすると、今まで、当該国の大学院生のかなり多くの方々はS△O△ENに論文を投稿・発表してきたのですが、すでにS△O△ENで発表してしまっているので、彼らは博士の学位が取れるのだろうか?また、彼らは就職できるのだろうか?まさに、彼らにとっては驚天動地・大どんでん返し・超ショックです。えらいこっちゃ、、、、、、。まあ、IFが高いからと言って、その雑誌が優れた・信頼できる雑誌ってことではないですよね。むしろ、いわゆる「ハゲタカ・ジャーナル」には、IFの高いものが多い。
昨夜のWBSでは、「カレーライス物価指数」というのが紹介されていました。すでにご存じの方々は多いと思いますが、自宅でカレーライスを作ったら、一杯いくらになる?です。現在(今年?)のカレーライス物価指数は「429円」とのことです。一方、大手外食産業の「吉野家」、「すき家」、「松屋」では、カレーライスを一杯400円台後半から500円台前半で販売しているとのことです。いわゆる「スケールメリット」で、大手外食産業は食材を大量に購入できることで、販売価格を下げています。そうすると、「なーんだ。わざわざ家でカレー作らなくても、これで良いではないか!」となる可能性が高く、これらのファストフード店や外食産業ではカレーライスに引っ張られて他のメニューも売れ行き好調!だそうです。一方、家庭で消費する食材費は低下しており、スーパーなどでは生鮮食品の売り方にかなり工夫しておられるとのこと。このことを考えると、日本経済を少しでも上向きにするには、やはり食料品にかかる消費税を一時的に下げる方が良いのかも、、、、、。あくまで、一時的ですが。
WIXを使い始めて約一週間。ああ、まだ全然慣れていないし、使えていません。今のやり方だって、WIXのブログのやり方ではない。でも、私としては、この使い方だけで良いのです。まあ、そのうちに、もう少し洗練されるかなあ。。。。。。


見出し h1
2025年7月4日
京大生態研では、まだニイニイゼミが少し鳴き出したばかりです。これがクマゼミやアブラゼミが鳴き出すと、もう夏本番!です。私は、クマゼミの声は好きですが、アブラゼミの声を聞くと暑さが倍増します(なので、あまり好きではない)。私が住んでいる地域では、現在まさに、ノコギリクワガタの恋の季節です。今週のはじめ頃、メスが出てきたのですが、そうするともうあちこちでmatingしています。
で、それまでは夕方少し暗くなってからしか出てこなかったオスが、もう明るいうちから出てきています。
しばらくは、彼らを楽しめそうです。私にとっては、この時期が一年で最も幸福な季節なのかも、、、、、。
で、参議院選挙が告示されました。私は、消費税については石破総理のおっしゃることをある程度は理解するものの、自民党は選択的夫婦別姓制度をやってくれない、企業・団体献金禁止をやってくれないのに加えて、数々の問題(モリカケ、裏金などなど多数)に誠実に対応してくれないので、これではアカンなあ、、、、です。ずっと以前、出張帰りにタクシーに乗ったのですが、その頃はちょうど何かの選挙の期間中でした。で、選挙の話題で運転手さんと会話していたら、その運転手さんは「うちの会社では、選挙になると社長が『自民に入れろ!自民しか投票するな!』って、社員に号令(命令?)をかけるんですよ。私はアホらしくて、別の政党に投票しますがね、、、、、」とのことでした。まあ、こういったことは民間企業の業種によってはまかり通っているでしょうし、でも結局は投票する人の最終意思で投票が行われているでしょうから、日本の民主主義は大丈夫と思い、、、、たい。
で、前回の東京都議会議員選挙では、ある政党が大躍進し、現在も台風の目となっています。が、当該政党の党首が主張していることは、現在、ヨーロッパを席巻しつつある極右勢力・ポピュリズムと同類である気がして不安です。当該政党の党首は、私のほぼ一回り下の年代ですが、彼はおそらく、私の年齢になれば現在の考え方が変わってくるのかもしれません。
来週になれば、トランプ関税がかかるのでしょうか?25%?35%?そうすると、自動車産業の中には倒産の危機に瀕する中小企業が続出するかもしれません。専門家は、赤澤大臣は交渉をできるだけ長引かせる方が良いと、そうすれば米国の実体経済が減速・低下するので、米国の一般市民の不満が蓄積して、トランプ大統領も関税!関税!などとは言っておれなくなるであろうとのことですが(昨夜のWBSだったか)、体力の無い日本の中小企業はその前にヤバくなるかもしれません。まさにチキンレース!
日本にしろ、米国にしろ、いや世界はこれからどうなるのか、、、、、。



2025年6月30日
6月28日の土曜日は、滋賀県と日本生態学会が協働で運営する生態学琵琶湖賞の受賞記念式典・シンポジウムでした。私は、当該賞の運営委員長なので、ネクタイ締めての参加でした。当該賞の記念式典には、三日月大造・滋賀県知事も毎回ご臨席くださり、今回も彼とお会いしました。私と彼とは、もう何度も会っていて、彼は私のことを憶えていて下さり、会うなり「おおーーっ!」でした。
私は、この日のために写真の本を購入し、三日月知事のことをもっと知ろうとして、当該本をあらかじめ読んでいました。で、式典前、私は当該本を出し、「知事、サインしてくださいっ!」とお願いしました。すると、彼は「おおおお」と言って、サラサラと写真のサインをしたためてくれました!いやー、さすがは知事!いきなりのお願いでこれが書けるとは!大変恐れ入りました。
彼は、式典のみでお帰りだったのですが、その際、わざわざ私のところに来てくださいました。私が一言あいさつすると、知事はいきなり握手をしてきて、二人でグッと笑顔でした。で、私は、「今日はもう、この手を洗いませんっっ!」と申し上げたら、知事は大爆笑でした。
それにしても、、、今朝の朝日新聞に報じられていたのですが、米国・バージニア大学のジム・ライアン学長がDEI(多様性・公平性・包摂性)を重視しているとして、トランプ政権が問題視して辞任を求めていたそうです。で、ついに米国・司法省が当該学長の辞任を求める連絡を正式に送り、学長がそれを受け入れたそうです(学生など、他の人々に迷惑がかかるのを防ぐため)。司法省は、同大学が入学選考で人種の多様性などを考慮していることが差別的であるとしていたとのこと。私にとってこのニュースは、もう何がなんだが分からない、世紀末の気持ちです。米国には、三権分立はあるのかな?私が習った教育では、確か民主主義国家には三権分立の制度があるはずなのですが。。。。日本は、こうであってはならない。
また、これも今朝の朝日新聞の記事から。もうすぐ土用の丑の日ですが、我々が普段食しているウナギの約62%は二ホンウナギであり、約37%はアメリカウナギだそうです。ん?そうなのっ?!って、もうビックリです。で、ウナギの稚魚はシラスウナギと呼ばれ、昔から知られていますが、その漁獲の一部はヤクザの資金源にもなっています(もちろん、密漁)。が、今朝の朝日新聞によると、現在、世界的な和食ブームであり、ウナギも大変人気であると。で、そうするとシラスウナギの需要も世界的に広がっており、その漁獲の一部がマフィアの資金源にもなっているそうです(これも、もちろん密漁)。
トランプのことと言い、ウナギのことと言い、もう世の中どうなっていくのやら、、、、、。








